伊藤忠エネクス株式会社と株式会社WECARSが、フォースバレー・コンシェルジュ株式会社と協力し、外国人自動車整備士の採用に関する基本合意書を締結したことが発表されました。この取り組みは、自動車整備士不足の深刻な問題に対処し、業界の発展を目指しています。
自動車整備士不足の現状
近年、自動車整備業界では自動車整備士の不足が大きな課題とされています。整備士の確保は、車両の安全性やサービスの質を保障するために不可欠です。そのため、伊藤忠エネクスとWECARSの2社は、フォースバレーとの連携を通じて、この不足した人材を補うための新しい試みを行うことにしました。
フォースバレーとの協業内容
本協業において、フォースバレーはインドやネパールの国立大学と提携し、自動車整備に特化した専門的なカリキュラムを展開します。この教育プログラムでは、理系学生に対して自動車整備に必要な知識と技術を身につけさせ、将来的に日本での就労を目指す人材の育成を行ないます。
来日後、当グループが運営する整備工場で勤務することを前提に、自動車整備士候補者をフォースバレーから推薦してもらい、優先的に採用する予定です。これにより、質の高い整備士を育成し、確保することを目指しています。
代表者のコメント
フォースバレーの代表取締役社長、柴﨑氏は「自動車整備士業界の人材不足は、業界の発展のみならず国民の安全にも影響を及ぼす深刻な問題」と述べ、今回の協業への期待を語りました。また、彼は「当グループが知見を融合させ、業界全体の整備士育成に貢献することで、世界中の大卒整備士の日本での就労を促進したい」とも強調しました。
各社の紹介
フォースバレー・コンシェルジュ株式会社は、世界中の人材と企業を繋ぐ国境を越えた人材支援を行っており、特に自動車整備士の分野において独自の教育プログラムを提供しています。また、経済産業省や地方自治体と連携し、雇用不足が問題視される国から優秀な人材を日本にデリバリーしています。
伊藤忠エネクス株式会社は、石油製品やLPガスの卸売・小売事業を中心に、広範な車関連事業を展開中です。整備士不足の問題への取り組みを通じて、自社の事業の発展を図っています。
株式会社WECARSは、中古車や新車の販売を行いながら、車検や一般整備など、整備業務にも注力しています。このように、当グループは異なる強みを活かして、外国人自動車整備士の採用に取り組みます。
この新たな試みは、自動車業界の人材確保を進める重要な一歩になると考えられ、多くの期待が寄せられています。