家事負担の実態と政治家に求める資質とは？

家事負担の実態と今の政治家に求められる資質

最近の調査によると、家事の責任は圧倒的に女性が引き受けていることが明らかになりました。特に、既婚者の世帯における家事負担は女性が7.6割を担い、多くの家庭では女性の負担が大きいのが現実です。このような状況は、単に家事の担当だけでなく、その背景にもさまざまな要因が影響しています。

調査概要

株式会社クロス・マーケティングが行った「暮らし方に関する実態・意識調査」は、全国の18～79歳の男女3,000名を対象に、家事の担当や生活に求めるイメージ、そして今の政治家に欠けている資質について掘り下げています。結果は、生活者の意識やライフスタイルの変化を反映する貴重なデータとなっています。

家事担当の現実

調査の結果、既婚者の男女に18項目の家事についての担当を聴取したところ、「ゴミ出し」や「庭の手入れ」などは男女ともほぼ同率で担当しているのに対し、その他の16項目はほとんどが女性に任されていることが明らかとなりました。女性が担う家事の中で、特に割合が高いのは、料理、洗濯、掃除など日常的な業務です。更に、男性は「ゴミ出し」担当が46％と最多である一方、浴室掃除やペットのお世話などは30％台と、家事負担の差が際立っています。参照できる数値として、配偶者・パートナーと同居している女性の家事負担比率は、なんと7.6割に達しています。これには「9割以上が女性」と答えた家庭も多く、特に約61％の家庭が8割以上の負担を感じています。

家事への満足度

さらに、パートナーに対する家事の評価も調査されており、女性による男性の家事への評価は54点。一方で男性が女性の家事に感じる評価は82点で、80点以上の評価を与える男性が75％という結果も出ています。どうやら、家事の実態に対する評価には大きなギャップが存在しているようです。

生活に求めるイメージ

次に、生活に求めるイメージについての調査も行われました。多くの人が望む生活の状態として、46％が「ストレスのない生活」を希望し、続いて「安定した生活」や「ゆとりのある暮らし」が挙げられました。特に若い世代では「ストレスがない」という点が重視されており、年齢を重ねるにつれて「健康的な生活」が求められる傾向があります。

政治家に求める資質

最後に、今の政治家に欠けているものについての意見も取り上げられました。多くの人が指摘するのは、「庶民的感覚や世間的常識」が欠けていることで、これは28％が共通して挙げた回答です。他にも、「金銭面でのクリーンさ」や「責任感」なども多くの支持を得ており、特に今の政治家がこのような資質を持つことが、国民にとって重要なポイントとなっていることが伺えます。

この調査を通じて、私たちの暮らしや家事負担、さらには政治への期待がしっかりと反映された結果となっています。今後もこうしたデータを基に、私たち自身の家事や生活について考えるきっかけとなってほしいものです。