神社の映像技術
2025-08-25 13:30:21

神社の安全と文化財保護を支える新しい映像技術の導入

杭全神社が新たな防犯システムを導入



大阪市平野区に位置する杭全(くまた)神社は、地域の重要な文化財を守りながら、参拝者や地域住民の安心・安全を確保するために、新しい技術を活用した防犯システムを導入しました。この取り組みは、キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)と、スウェーデンのAXIS社が提供するネットワークカメラを利用しています。

先進的な防犯システム



従来の防犯システムでは、赤外線センサーを使用していましたが、木の葉の動きや小動物の影響で誤報が多発していました。このため、本当に警戒すべき侵入者を見逃す危険がありました。しかし、新たに導入されたネットワークカメラは、AI技術を活用して「人」を正確に検知し、追跡することが可能です。このカメラが重要文化財に接近した侵入者を確認すると、音と光のストロボサイレンが作動し、スマートフォンに即座に通知が届く仕組みです。

これにより、夜間や神社が不在の時でも、職員はすぐに異常に気が付くことができ、迅速に対応することが可能となります。カメラの導入だけでなく、「まかせてIT 映像ソリューション」を導入することで、運用の安定性も向上し、職員の負担軽減にもつながっています。

遠隔からの安心



今回のシステムの特長は、遠隔からリアルタイムに映像を確認できる点です。スマートフォンや社務所のモニタで、神社の状況を瞬時に把握できるため、職員や宮司は物理的に神社にいる必要が少なくなります。これにより、参拝者への対応や文化財の維持など、重要な業務に対してより集中することができます。

杭全神社の禰宜(ねぎ)、藤江寛司氏は、「外にいても、夜間であっても神社の様子を確認できるようになったことは非常に大きな進化です。」と語ります。地域住民への安心感を高めつつ、文化財の維持と魅力の発信にも注力していく考えを示しました。

未来のための技術の活用



杭全神社の長い歴史は、平安時代初期にまで遡ります。地域の中心的な役割を担い、今後もその重要性は変わらず続いていきます。しかし、地域のつながりが希薄になっている現代において、求められるのは変化への適応です。カメラ映像を活用した新しい防犯システムは、神社の伝統を守るだけでなく、地域の人々に安全を提供する手段として、その価値を高めています。

今後、キヤノンS&Sはさらなる映像データの活用を進め、地域社会の安心・安全の実現に寄与していく予定です。この技術の導入は、見えない部分での変革が、変わらない価値を未来へ繋ぐ重要な一歩となりました。

杭全神社におけるこの取り組みは、他の地域においても参考になる事例と言えるでしょう。文化財を守りつつ、地域社会の安心を確保するための新しいモデルとして、今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
キヤノンシステムアンドサポート株式会社
住所
東京都港区港南2-16-6CANON STOWER
電話番号
03-6719-7511

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