現代サーカス「ムーンナイトサーカス2024」の進化
年齢や身体の状態に関係なくすべての人が参加できることを目指す、「ムーンナイトサーカス」が2024年も拡大版で開催されます。長野県松本市が舞台となり、サーカスアーティストの金井ケイスケ氏と連携し、昨年に引き続き新たな作品が生まれます。
現代サーカスとは、多様なパフォーマンスを取り入れた舞台芸術です。ジャグリングやアクロバット、パントマイムに加え、ダンスや演劇など他のジャンルも融合し、鑑賞者に感動を与えます。このアプローチによって、観客はサーカスの魅力を新しい角度から体験できます。
2024年の新展開
昨年度は長野県内での上演が中心でしたが、今年度は活動地域を福井県に広げます。これは、医療法人社団オレンジが運営する「ほっちのロッヂ」が主導するプロジェクトの一環で、インクルーシブな舞台鑑賞を通じて地域との連携を深める狙いがあります。
この公演では、東京2020パラリンピックの開閉会式に参加したプロのアーティストが出演のほか、一般公募オーディションで選ばれた17名の「つながるキャスト」や、福井県内でワークショップを行ったアーティストたちが共演します。
キャストの年齢層は5歳から60代まで幅広く、身体に様々な状態の方々が揃い、彼らの出演を通して多様な背景が生かされます。このような個性を持つキャストが織り成す舞台は、観客にとっても勇気や生きる力を与えるものとなるでしょう。
空中芸への挑戦
特に注目されるのが、昨年度の公演で医療的ケアを受けている子供、士恩さんが挑戦した空中芸です。士恩さんは当時5歳でありながら、上空5メートルでのパフォーマンスに果敢に挑戦し、多くの感動を呼び起こしました。今年も士恩さんがツアー公演に参加する予定で、その姿を多くの人々が待ち望んでいます。
現代サーカスが持つ力は、全ての観客やキャストに希望をもたらすことです。年齢や障害、国籍などの違いを超えた個性の表現が、観客の心にも響く瞬間を生み出します。稽古は見学や取材が可能であり、関心のある方はぜひ問い合わせてみてください。
公演スケジュール
ムーンナイトサーカス2024 in 長野県
開演日時:2024年12月21日(土) 14:00 / 19:00、22日(日) 14:00(全3公演)
場所:信毎メディアガーデン
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開演日時:2025年1月5日(日) 14:00(全1公演)
場所:サントミューゼ(上田市交流文化センター)小ホール
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ムーンナイトサーカス2024 in 福井県
開演日時:2025年1月31日(金) 18:30、2月1日(土) 14:00(全2公演)
場所:ハーモニーホールふくい小ホール
チケット予約:ハーモニーホールふくいチケットセンター 0776-38-8282
こちらからも予約可能
障害者向けのチケットは前日までのキャンセルが可能で、オーディオガイドや手話通訳の提供も行っています。
最後に
「ムーンナイトサーカス2024」は、すべての人に楽しめる魅力的な舞台を目指しています。ぜひこの機会に、年齢や障害に関わらず多様な人々が創り、感じるサーカスの世界を体験してみてはいかがでしょうか。