インドネシアの未来を切り開く日本語教育プロジェクト
日本とインドネシアの連携による人材育成の新しい形が見えてきました。株式会社ウィザス(本社:大阪府大阪市)とインドネシアのPT Edigy Djaya Globalの協力で進められているこのプロジェクトでは、インドネシアの若者向けに日本語教育を行い、日本で働くためのスキルを身につけるサポートをしています。特にこの取り組みでは、特定技能「飲食料品製造業」の資格を取得した45名のインドネシアの若者が、群馬県の大手食品製造企業から内定を受け取ったことが、大きな話題となっています。
インドネシアの現状とニーズ
インドネシアは2024年8月の時点で、約2億8千万人の人口を抱え、そのうち生産年齢人口が70.6%を占めています。しかし、経済的な困難から失業率は4.91%にも達し、特に15歳~24歳の若者の失業率は52.6%と深刻な状況です。このような社会的背景の中で、ウィザスとEdigyは、インドネシアの若者に実践的な日本語教育を提供し、彼らが日本で働き、生活できる道を開いています。
内定者と企業の交流
このプロジェクトに参加した企業は、プロジェクトの趣旨に賛同し、昨年12月には幹部が現地を訪問。内定者との面談や家庭訪問が行われました。訪問の際、企業側は日本での生活や働き方について具体的なアドバイスを提供し、内定者やその家族が抱える疑問にも真摯に対応しました。彼らの日本への来日を心待ちにしながら、日本語のスキルを高めるために努力しています。
プロジェクトの目指すもの
ウィザスはこのプロジェクトを通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の一環として「質の高い教育をみんなに」や「人や国の不平等をなくそう」を意識し、質の高い教育を提供することでインドネシアの若者のキャリア形成を支援しています。さらに、日本国内の人手不足の解消にも貢献を目指しています。
PT Edigy Djaya Globalとは
2020年に設立されたPT Edigy Djaya Globalは、インタラクティブな学習プラットフォームを運用しています。このプラットフォームは、教育機関における生徒の学習管理を支援し、スキル向上を目的とした教育ソリューションを展開しています。彼らの取り組みにより、多くの若者が新たなチャンスを得ることが期待されています。
ウィザスの会社概要
ウィザスは「顧客への貢献」や「社会への貢献」を基本理念とし、教育分野を中心に多様な事業を展開しています。学校・大学の運営や学習塾事業を通じて、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。また、グローバル事業やキャリア支援事業を通じ、より多くの若者の夢の実現に貢献しています。
今後の展望
この協力プロジェクトは、インドネシアの経済発展に寄与するだけでなく、日本とインドネシアの相互理解を深める重要な架け橋となります。日本での就労を目指す若者たちが新たな希望を持ち、未来に向かって進む姿は、彼ら自身だけでなく、両国にとっても大きな前進となることでしょう。次なるステップとして、さらなる人材育成の充実を図り、将来的な成功を収めることを期待しています。