サン工業、第4工場がスタート
長野県伊那市に本社を構えるサン工業株式会社は、創業77周年を迎え、今後の事業拡大を見据えた新たな拠点「第4工場」の本格生産を開始しました。2026年5月に竣工したこの工場は、従来の製造業とは一線を画す脱炭素化とデジタル化(DX)を同時に追求する先進的な施設となっています。
新工場誕生の背景
製造業が直面する環境保護と労働環境の改善への対応が必須となる中、サン工業はそのリーダーシップを発揮すべく以下の3つの使命を掲げています。
1.
技術革新の加速: 高精度の機能性めっきの開発や量産体制の強化により、技術開発型企業としての進化を目指します。
2.
環境責任の実践: 脱炭素と環境負荷の低減を進め、持続可能な製造業のモデルケースを築きます。
3.
社員福利厚生の充実: 快適な職場環境を整備し、「3K(きつい・汚い・危険)」からの脱却を図ります。
第4工場の特徴
技術革新とDX化
まず、成長市場に対する対応として、半導体、次世代自動車、航空宇宙などの分野向けに高機能めっきラインを構築しました。さらには、分析装置や試作専用ラインを駆使し、「試作→評価→量産」までの一貫体制を確立しました。これにより、産学や大手メーカーとの連携を強化し、最先端の表面処理技術を共同開発しています。
生産性向上に向けても、製造工程の自動化(FA化)とIT活用を進めており、これによって生産性を20~30%向上させることを目指しています。
環境への配慮
新工場は、最先端の環境技術を駆使しており、ZEB認証を取得しています。高い断熱性や省エネ設備を導入し、エネルギー消費量を112%削減しています。さらに、自家消費型の太陽光発電による年間196トンのCO2削減を実現し、重油からLPガスへの切り替えも行っています。
また、6価クロムフリーやノンシアン、鉛フリーのめっきプロセスを採用し、水資源の保護にも努めています。最新の自動排水設備を導入し、環境に優しい製造プロセスの確立を図っています。
快適な職場環境
新工場では「脱3K」を実現し、快適かつ安全な作業空間を構築しました。また、自然光を取り入れた柔軟なオフィス空間には、個室ブースや協働スペースが整えられています。全社員参加型の勉強会「SUNDay」なども開催できる大会議室を新設し、社員のコミュニケーションを促進しています。
食堂「SUN CAFE」も設置され、南アルプスの自然を望むロケーションで、部署や世代を超えた交流を図っています。
代表者のコメント
サン工業の代表取締役社長、川上健夫氏は「地域の皆様や工事関係者の協力に感謝しながら、本格的な生産を開始できました。第4工場は次の成長ステージへの重要な拠点です」との意気込みを示しています。
歴史あるサン工業が次世代の製造業を担う先駆者として、持続可能な成長を続ける姿が期待されます。