海洋ごみ削減に向けた新しい挑戦
福井市で行われた海洋ごみ削減の大会で、高校生たちが提案した画期的なアイデアが商品化され、新たな製品「鳴海音(なるみね)」が誕生しました。このプロジェクトは、一般社団法人福丼県プロジェクトが主導し、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環です。
大賞を勝ち取った学生の熱意
本大会は、地域の若者が海洋ごみの削減に向けたアクションプランを競い合う場となりました。2024年6月1日に行われた最終審査会では、5組のチームがプレゼンテーションを行いました。その中で、大賞を受賞したのは福井工業高等専門学校の佐久間さん。彼のアイデアは、海洋ごみから作られたオリジナルの鳴子「鳴海音」に形を変えました。
鳴海音の特徴と制作過程
「鳴海音」の特徴は、音を鳴らす部分に海洋ごみをリサイクルした部品を用いている点です。これによって、独自のマーブル模様が生まれ、持続可能な社会の実現へとつながります。佐久間さんは、審査員の黒田悠生さんと共に、アイデアを具体化するために数多くの打ち合わせを重ねました。その結果、2025年3月から販売を開始する運びとなりました。
よさこい演武と環境イベント
完成した「鳴海音」は、環境イベントで展示されるだけでなく、実際の舞台でよさこいチームが演武を披露する機会も設けられています。さらに、佐久間さんの着想から生まれた「海洋プラスチックアップサイクルギター」も完成し、黒田さんが講演会で演奏を行い、海洋ごみ問題についての認識を深める機会となりました。
商品情報
- - 商品名: 海とつながる鳴子鳴海音(なるみね)
- - 発売日: 2025年3月1日(土)
- - 価格: 4,500円(税込み)
- - 販売場所: TONKAN terrace
〒910-0804 福井県福井市高木中央1丁目1501
協力企業と団体
このプロジェクトの実現には、株式会社ソリッドラボが協力しており、リサイクル関連事業を通じてアップサイクル製品の設計開発などを行っています。また、一般社団法人福丼県プロジェクトも重要な役割を果たしており、プラスチックフリーの実現に向けた活動を展開しています。
彼らは、年間を通じて消費者の意識を変えるために多くのイベントを開催し、地域の理解を促進しています。
CHANGE FOR THE BLUE
「CHANGE FOR THE BLUE」は、日本財団が展開するプロジェクトで、国民一人ひとりが海洋ごみの問題を身近に感じ、行動を起こすことを目指しています。これを通じて、海洋ごみの削減に向けた意識の向上を図り、持続可能な社会の構築を目指します。子どもたちから大人まで、全国的に「自分ごと」としての意識が広がることで、未来の海を守るためのアクションが促されていくでしょう。
このように、「鳴海音」を通じて、海洋ごみ問題への関心が高まることが期待されています。私たちもこの取り組みを応援し、持続可能な未来を共に考えていきましょう。