日本キヤリア、環境に配慮した新モデル空調システムを来年発売

日本キヤリア、新型空調システムで環境負荷を減少

日本キヤリア株式会社は、2025年12月にビル用の新型マルチ空調システム「スーパーマルチu R32モデル」を発表します。この製品は、フロンガス規制に従い、冷媒に環境負荷の低いR32を使用。GWP（地球温暖化係数）を675に抑え、従来モデルと比較して環境負荷を約1/3に軽減します。これにより、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出します。

開発背景と市場の需要

近年、世界的な環境問題への関心が高まっており、特に地球温暖化防止やカーボンニュートラルの実現は重要な課題となっています。エネルギー消費の大部分は空調設備が占めており、省エネ性能の向上が求められています。また、人手不足により施工とメンテナンスが困難になりつつあり、これに対応する技術革新が急務とされています。

特徴的な技術と安全性

本製品は、以下のような特長を持っています。

- 省エネ性能向上: DCトリプルロータリーコンプレッサーと、日本独自の「ベーンシーリングインジェクション機構」を導入。これにより、有効な暖房効率を向上させることができ、この冬の寒冷地でも快適な環境を提供します。
- 安全設計: R32冷媒は微燃性であるため、すべての室内ユニットに冷媒漏洩センサーを内蔵。また、遮断弁ユニットを設け、安全性を高める工夫が施されています。
- 快適性の向上: 天井カセット型の4方向タイプは、「UVCドレン水除菌機能」を標準装備。さらに、オプションでプラズマ空清ユニットにも対応しており、空気清浄性を強化しています。これにより、菌の繁殖やドレンの詰まりを抑え、より安心・快適な室内環境を提供します。