松戸のクラフトビールの魅力
近年、クラフトビールのブームが全国各地で広がっていますが、松戸市もその波に乗っています。ここでは、地元の素材を活かした個性的なビールが楽しめる店舗が次々と登場し、多くのビール愛好者を惹きつけています。今回は、松戸市内で特に注目を集めているクラフトビールのお店をご紹介します。
「松戸ビール」の誕生
松戸市初のブルワリーパブ「松戸ビール」は、2019年に築50年を超える古民家を改装して開業しました。オーナーの渡邊友紀子さんは、ビール作りの情熱を胸に最初は東京で醸造を始めましたが、松戸に移った理由について次のように語りました。「周囲のビール仲間から松戸が面白くなっていると勧められ、地域とのつながりを大切にしたいと思い移転を決断しました。」
コロナ禍でも進化するビール製造
コロナ禍の影響を受けながらも、松戸ビールでは新しい挑戦を行いました。ラベルデザインを一新したほか、松戸市と共同で開発した紅茶フレーバーのビールが、新たな顧客層を生み出しました。さらに、ケータリングサービスを開始し、運営に新たな手応えを感じています。2023年8月に販売を開始したこのビールは、松戸市のNewDays3店舗で最も売れている商品となっています。これに続いて、コーヒーフレーバーのビールも開発中です。
地づくりと農家との協力
松戸ビールが特に重視しているのが、地域の農家との連携です。松戸市で採れた傷ありでも美味しい果物を使ってビールを仕込んでおり、地産地消を実現しています。「市内には多くの畑があり、新鮮な素材が豊富です。農家の方々とも今後も連携を深めていきたい」と渡邊さんは話します。
「777 OWLE」の魅力
次にご紹介するのは、松戸駅西口から徒歩2分に位置する「777 OWLE」。2023年11月にオープンしたこの店では、カナダのバンクーバーからクラフトビールを輸入し、約100種類のビールを取り揃えています。店主の草場達也さんは、バンクーバーでの留学経験からクラフトビールに魅了され、松戸で新たなビール文化を根付かせようと奮闘しています。
ビールを日常に取り入れる文化
草場さんは、「松戸市でもクラフトビールが日常に溶け込めるようにしたい」というビジョンを持っています。輸入コストの上昇が影響を及ぼす中でも、気軽に楽しめる価格でビールを提供し、地域の人々にリピーターになってもらう努力を続けています。
矢切ブルワリーの始まり
最後に、2023年に創業した「矢切ブルワリー」をご紹介します。このブルワリーは、地域のお祭りである「矢切ビールまつり」にインスパイアを受けて設立されました。代表の渡辺耕三郎さんと石田正樹さんは、「無いなら作れば良い」という精神で日々新たなビール製造に取り組んでいます。
様々な挑戦を追求
矢切ブルワリーは、地域の素材を活かしたビールづくりに力を入れており、今後は千葉県産のピーナッツなども取り入れた新たな商品開発を計画中です。醸造の知識を深めつつ、地域のニーズに応えるために取り組んでいます。
まとめ
松戸市のクラフトビール事情は、どんどん進化を続けています。地域の素材を使用した独自のビールを提供するお店が増え、多様なビールスタイルの魅力を発信しています。まだ訪れたことのない方は、ぜひ松戸で新たなビール体験を探してみてください。