新たな視点で音楽を理解する『論理的音楽鑑賞』
2024年11月26日、株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスから新刊「論理的音楽鑑賞」シリーズが発売されます。このシリーズは、クラシック音楽をより深く理解するためのガイドとして位置付けられています。全3巻からなるこの著作は、音楽の歴史を論理的に読み取るための新たなアプローチを提案しています。
クラシック音楽の背景を探る
「論理的音楽鑑賞1 バロック・古典派音楽を読み解く」、「論理的音楽鑑賞2 ロマン派音楽を読み解く」、「論理的音楽鑑賞3 世紀末から20世紀の音楽を読み解く」のタイトルで展開される本シリーズは、音楽家たちの人生やその作品が生まれた時代の背景を理解することに重点を置いてます。音楽は芸術であると同時に、その時代の社会情勢や文化を反映しているため、これらを知ることで鑑賞の質が向上します。
効果的なフレームワーク
本書は、クラシック音楽の理解を深めるために4つの独自のフレームワークを用いて構成されています。まず、A-PEST分析(Art, Music, Politics, Economics, Society, Technology)を通じて時代背景を探ります。また、3つのK(顧客、革新、競争)を用いて音楽業界を俯瞰し、ストーリー分析によって著名な作曲家の人生を深く理解します。最後に、3P(Period, Place, People)によるプロファイリングで各音楽家の特徴を整理します。これらの手法を駆使することで、ただ曲を聴くだけでは得られない豊かな音楽体験が提供されます。
執筆陣のプロフィール
本シリーズの監修を務める森本眞由美氏は、東京藝術大学を卒業後、リクルートで企画制作を行った経験を持ち、『3日でわかるクラシック音楽』などの著作もあります。著者の佐久間佳織氏は「論理的美術鑑賞」の第一人者に師事し、音楽の歴史を独学で学んできた経歴があります。また、玄馬絵美子氏は陶磁器・文芸評論家として幅広く活動しながら、本書にも寄与しています。
各巻の内容詳細
論理的音楽鑑賞1 バロック・古典派音楽を読み解く
この巻では、モンテヴェルディやバッハ、モーツァルトといった作曲家について考察しています。バロック時代はオペラの確立があり、古典派に移行する過程でピアノや交響曲が登場しました。これらの知識を得ることで、当時の音楽がどのように発展したのかを理解できます。
論理的音楽鑑賞2 ロマン派音楽を読み解く
ロマン派音楽に焦点を当てたこの巻では、シューベルトやショパン、ブラームスなどの作曲家の作品を通じて、民族主義の高まりや国際的な交流について学びます。ここでは、ロマン主義が音楽に与えた影響を詳細に解説しています。
論理的音楽鑑賞3 世紀末から20世紀の音楽を読み解く
最後の巻では、プッチーニやドビュッシーといった20世紀の音楽家たちに焦点を当て、近現代音楽の特異性を探ります。音楽の多様化やアメリカの影響を受けた作品についても詳しく触れています。
商品情報
各巻の定価は1,980円(税込)で、A5サイズ144ページの構成となっています。発売日は2024年11月26日、予約は全国のヤマハ特約店やオンラインショップで可能です。音楽の愛好家、特にクラシックファンには必見の内容が詰まっています。音楽鑑賞を新たなレベルへ引き上げる書籍であることは間違いありません。興味のある方はぜひチェックしてみてください。