琉球の樹木図鑑
2016-11-18 16:49:55

琉球の樹木を叶える画期的図鑑が登場!島々の多様性を一枚の葉から探る

多様性に満ちた琉球の樹木を知る



奄美群島から八重山列島にかけて分布する樹木を包括的に収録した、画期的な図鑑『ネイチャーガイド『琉球の樹木奄美・沖縄〜八重山の亜熱帯植物図鑑』が発刊されました。著者である大川智史さんと林将之さんは、植物の特性や地域の多様性を明らかにするために、長年の研究を重ねてきました。

本書は、510種の自生樹木と151種の主要な植栽木、さらに19種の目立つ草本を含む計680種を掲載。特に琉球の樹木は、常緑樹が多く一見似た植物が多いため、初心者には見分けるのが難しいことがあります。しかし、著者たちは葉の裏表が鮮明に分かる写真を豊富に掲載し、それぞれの種の特徴をしっかりと理解できるように配慮されています。

葉の写真の重要性



琉球の樹木は、姿形が似通ったものが多く存在しますが、観察を続けることで見分け方がわかってきます。本図鑑では、掲載される種のほぼ全てについて、葉のサイズや形、色合いをはっきりと示すための写真を用意しました。これにより、一般の人々でも手軽に葉を見比べてその種を特定することができるようになります。また、樹形や花、樹皮、果実の写真も適宜掲載し、より全体像を把握できる工夫が盛り込まれています。

多様な植生と地史的背景



琉球は、地質的歴史を背景にした多くの異なる島々から成り立っています。それに伴い、植生も非常に多様です。著者たちは、植物の分布に関する情報も整理し、巻末には掲載樹木の島別分布リストを載せて、どの島にどの樹木が生育しているか一目で分かるようにしています。

この図鑑は単なる図鑑にとどまらず、植物に興味があるすべての人にとっての貴重な情報源となるでしょう。特に植物愛好者や研究者、園芸家、造園家、さらには昆虫の食草を調査したい人々や旅行ガイド、教育関係者や行政関係者にとっても非常に役立つ内容が詰まっています。

著者プロフィール



大川智史(おおかわ・ともし)


1969年、三重県に生まれ。京都大学大学院理学研究科を修了後、琉球列島の植物についての研究を20年以上続け、フロラ調査に精力的に取り組んできました。

林 将之(はやし・まさゆき)


1976年に山口県で生まれ、現在は沖縄に在住しています。千葉大学園芸学部を卒業し、樹木図鑑作家として活動しており、葉のスキャン画像を全国的に収集しています。

書籍情報



新刊『琉球の樹木奄美・沖縄〜八重山の亜熱帯植物図鑑』は、全488ページにわたって詳細な情報と美しい写真が詰まった一冊で、定価は5,500円(税別)です。興味のある方はぜひ手に取って、琉球の豊かな自然を体感してみてください。著者や出版社のさらなる情報は、株式会社文一総合出版の公式ウェブサイトで確認できます。

これまでになかった形で琉球の樹木を理解する手助けとなる本書。植物に興味を持つすべての人々にとって、必携の一冊です。

会社情報

会社名
株式会社 文一総合出版
住所
東京都千代田区九段南3-2-5ハトヤ九段ビル 4F
電話番号
03-6261-4105

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