アランの哲学が導く新たな幸福論
生きている今この瞬間をどう幸福に過ごせるのか、そんな問いを抱く方は多いのではないでしょうか。フランスの哲学者アラン、本名エミール=オーギュスト・シャルティエは、彼の著作を通じて、幸福を追求する手引きを私たちに提供しています。彼の最も有名な著作『幸福論』を含め、様々なプロポ(哲学的断章)が、人生を豊かにするための視点を教えてくれます。
アランは1898年から1950年代にかけて、約5000のプロポを執筆しました。『幸福論』には93のプロポが収められており、彼の豊かな哲学が凝縮されています。さらに新刊『アランのことば365日』では、この『幸福論』を基に、アランが残した他の著作、如『人間論』『哲学概論』『教育論』『定義集』などから厳選された言葉が集められています。この書籍は、私たちがもっと幸福になるための洞察を与えてくれる貴重な資料と言えるでしょう。
アランの言葉には、多くの示唆が含まれています。「勇気とは、自らを放棄しないことである」とは、自己を見失わず、常に自分自身にとっての真実を追求する姿勢を示しています。また、「なぜ幸福なのか、なぜ不幸なのか、その理由には価値はない」という彼の洞察は、私たちが現状を受け入れ、未来へ向き合う勇気を育む助けになるでしょう。
このような考え方を持つことが出来れば、果たすべき課題の前でこそ私たちは自由になれる。そして、「大人になれ。大きな子どもになるな」という言葉は、社会的責任を果たしながらも、子どものような純真さを忘れないことの大切さを教えてくれます。
翻訳者 大竹稽氏の思い
新たに翻訳された『アランのことば365日』の監修を担ったのは、哲学者で多言語に精通する大竹稽氏です。彼は読者にとって具体的に何が幸福をもたらすのかを考えながら、アランのプロポを精選し、原典から新たに訳しています。古典でありながらも時代や国に捉われない普遍的なメッセージを届けることを目指しており、読みやすさも兼ね備えています。
大竹氏自身、愛知県出身で東京大学に進学し、かつては医学の道を断念。教育者として多くの子どもたちと哲学的な対話を重ねてきました。彼の著作には、問題解決のための視点を集めた書籍や、フランス思想に関する研究などがあります。その豊かな経験と知識を基に、本書はアランの言葉を徹底して解釈し、新しい視点を私たちに提供してくれています。
『アランのことば365日』書籍概要
この書籍は、アランの哲学に基づき365日分の言葉を集めたもので、読者の日常に寄り添うことを目的としています。384ページのコンパクトなサイズで、どんな場所でも手軽に参照できる構成になっています。本書は2026年3月5日に発売予定で、価格は1,980円(税込)です。
アランの言葉を通じて、私たちは日々の生活の中での幸せを見つけ、新たな視点を得ることができるでしょう。哲学者が遺した知恵が、私たちの心に響くことを期待してやみません。これからの365日をより豊かに過ごすために、ぜひこの書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。