新たな宇宙ミッション
2025-10-21 06:46:20

新たな宇宙ミッション、QPS研究所の小型SAR衛星「ヤチホコ-Ⅰ」が打上げへ

宇宙の新たな挑戦、QPS研究所の小型SAR衛星



2025年11月6日、福岡市に本社を置く株式会社QPS研究所が新しい小型SAR衛星、「ヤチホコ-Ⅰ」を打ち上げることが発表されました。この衛星は、米国のRocket Lab社のElectronロケットによってニュージーランド・マヒア半島から発射されます。この打上げは、QPS研究所とRocket Lab社との間に結ばれた11機の衛星打上げ契約に基づくものであり、今回がその5回目の打上げとなります。

小型SAR衛星の重要性



QPS研究所は、民間SAR衛星の開発において、世界クラスの技術を誇っています。「ヤチホコ-Ⅰ」は高精細なデータを取得可能な46cm分解能を持ち、従来の衛星よりも遥かに軽く、コストも大幅に削減されています。また、QPS-SARプロジェクトでは、24機の衛星を2028年までに打ち上げ、最終的には36機のコンステレーションによる準リアルタイム観測を目指しています。

打上げの詳細



今回の打上げは、日本時間で2025年11月6日の午前4時45分以降を予定しており、天候による変更の可能性もあります。打上げの名称は「The Nation God Navigates(国造りの神が導く)」とされており、ミッションパッチには国土の象徴として街や樹木、方位磁針が描かれています。この名称は、愛称に「ヤチホコ」が使われていることに由来しています。

「ヤチホコ」の名前の由来



「ヤチホコ」は、日本神話に登場する国造りの神から名付けられました。この神は、土地を形成し、統治を主導したとされています。ミッションマークは、海や森、街をモチーフにし、それらを導くという想いが込められています。この衛星は新しい軌道に投入されるため、特別な存在意義を持っています。

QPS研究所のビジョン



QPS研究所は、2005年に福岡で設立された宇宙開発企業であり、九州の宇宙産業をリードする存在として、次世代の宇宙開発に取り組んでいます。彼らは、国内外のパートナー企業と協力し、宇宙技術の技術革新と発展を目指しています。QPS-SARプロジェクトはその一環として、進化するテクノロジーを駆使し、次世代の地球観測を実現しようとしています。

この打上げは、QPS研究所の技術力と革新性を象徴するものであり、日本が宇宙産業において今後も成長を続けるための重要な一歩となることでしょう。一方、衛星の運用にあたり、リアルタイムデータの収集と分析は様々な分野での利用が期待されています。これにより、農業、環境監視、災害管理など、多岐にわたる用途への貢献が期待されます。

今後の展望



QPS研究所は、最終的には36機の衛星ネットワークを目指し、業界に革命をもたらすことを意図しています。今後の打ち上げや技術革新の進展に注目が集まっています。新たな宇宙ミッション、「ヤチホコ-Ⅰ」が成功裡に打ち上げられ、注目のデータを提供する日を心待ちにしています。


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会社情報

会社名
株式会社QPS研究所
住所
福岡県福岡市中央区天神1-15-35レンゴー福岡天神ビル6階
電話番号

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