音環境設計実験
2026-01-23 13:15:56
半田市立図書館での音環境設計実証実験が新時代の図書館を創出
半田市立図書館での音環境設計実証実験
愛知県半田市にある半田市立図書館では、音環境を利用した空間ゾーニングの実証実験が行われる。この実験は、TOA株式会社と株式会社otonha、さらに株式会社図書館総研との協働で行われ、2026年2月5日から約1か月間にわたり実施される。
実証実験の目的
図書館は、従来、静かに本を読み、借りる場とされていた。しかし、近年では地域の学びや交流、創造の拠点としての役割も求められている。特に、親子連れにとっては、ある程度の会話ができる環境が必要とされている。しかし、その一方で本を読みたい人々にとっては、静かな空間が求められるなど、利用者間のニーズが対立することもある。そこで、音環境設計とサウンドシステムを駆使した新しい空間の使い方が求められている。
実証実験の内容
この実証実験では、館内に植栽型のサウンドデバイスを設置し、環境音を利用したエリア分けを行う。具体的には、以下の三つのエリアを設ける予定だ。
1. 会話可能エリア:適度なBGMなどを使い、会話が可能な雰囲気を作り出す。
2. 音ありの読書エリア:会話の音漏れを軽減し、集中しやすい環境を整える。
3. 音無しの読書エリア:基本的に静かな空間として、集中して作業ができるようにする。
このようにして、訪れる人々は自身の目的に応じた居心地の良い場所を見つけやすくなる。特に、子ども連れでも利用しやすい環境を提供することが重要視されている。
実証期間中には利用者アンケートを実施し、音量、音の種類、配置などの最適な条件を定量的・定性的に評価する予定だ。これにより、音環境設計の実効性を実証し、今後の図書館運営に役立てていく。
文化施設としての図書館の役割
今回の取り組みは、大規模な改修工事を必要とせず、築年数の経った公共施設でも低コストで短期間に導入できる点が評価されている。これにより、多様な利用者が快適に過ごせる包摂的ユニバーサルデザインの実現が期待される。
図書館は単なる本を借りる場所ではなく、地域社会の学びや交流の中心としての役割を果たすべく進化している。今回の実験を通じて、利用者層の拡大やコミュニティの活性化が期待されており、他の図書館への導入可能性も模索される。
TOAとotonhaについて
TOA株式会社は、業務用音響と映像機器のグローバルメーカーで、音の専門知識を有する企業である。一方、otonha社は、音環境の改善を支援するコンサルティングサービス「sound veil」を提供しており、効果的な音環境の構築をサポートしている。
この実証実験を通じて、豊富な知見が得られることが期待されており、音環境の新たな可能性が切り開かれる。半田市立図書館の取り組みが、他の公共施設へも波及していくことも考えられる。今後の成果に注目していきたい。
会社情報
- 会社名
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TOA株式会社(証券コード:6809)
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