高齢者の夢を応援する「Beサポ！」人生100年時代の物語大賞授賞式開催

高齢者の絆を深める「Beサポ！」活動

2023年12月4日、サントリーウエルネス株式会社が開催した「人生100年時代の物語大賞」の授賞式が実施されました。このイベントは、高齢者が地元のJリーグクラブを応援することで自己肯定感や社会的つながりを深める「Be supporters！」活動の一環として行われています。今年の授賞式には、全国から選ばれた物語が36件あり、その中から3つの物語が表彰されました。

表彰された物語

第1部では、ゴールド、シルバー、ブロンズの受賞者の発表が行われました。ゴールド賞には、山口県の医療法人真人会はるかぜデイサービスセンター安立誠さんが「91歳のヨシコさんが、転んでも立ち上がる姿勢」をテーマにした物語が選ばれました。この物語では、ヨシコさんがレノファ山口の松田選手を応援することで、彼女自身にも活力が得られ、他者を支える喜びが描かれており、安立さんは「この受賞を励みに、関わるすべての方々と共に人生の喜びを見つけていきたい」とコメントしました。

シルバー賞には、神奈川県川崎市の介護施設で「応援の魔法」の体験を通じて新たな変化をもたらした鈴木勝利さんが受賞しました。鈴木さんは「応援することが自分たちにも活力を与えてくれると実感している」と語り、入居者の心の励みとなる活動を強調しました。

ブロンズ賞は、横浜市の田中貴大さんの物語が受賞しました。この物語では、4年ぶりに外の世界へ出ることを望んだ利用者様とのエピソードが綴られており、田中さんは「いくつになっても目標を持てる」というメッセージを大切にしています。

トークセッション「人生100年を幸せに生きるヒント」

第2部では、「よみがえる審査会」がテーマのトークセッションが行われ、様々な視点から高齢者の幸福について話し合われました。コメンテーターとして参加した岸田奈美さんは、選手の行動がどれほど大切な瞬間であるかを説明し、「その温かい心の交流が生まれていることが嬉しい」と述べました。藤原佳典先生も、選手と高齢者との関係が社会的認知機能の維持に貢献すると語り、参加者の知識や意義が深まりました。

「Be supporters！」の意義

「Be supporters！」は、高齢者の皆さんが自ら理由を持って応援することで、心身の健康を促進し、自立した生活を送ることを目指しています。この活動によって、多くの高齢者が周囲との繋がりを感じ、自己肯定感を持つことができています。今後もこの活動が地域社会に貢献し続け、多くの感動物語が生まれることが期待されます。"