次世代型病理診断支援システム「NeXT-PaTH」
株式会社デジタル・ウント・メアが新たにリリースした細胞診・病理組織診断支援システム「NeXT-PaTH」は、医療現場における診断の効率化と品質向上を実現します。デジタル技術とAIを駆使し、今の医療課題を解決することを目的としています。
開発の背景
国内では病理医が約2,500人未満という厳しい状況が続いており、診断業務は集中していることから、診断に関する遅延や人為的なエラー(標本取り違えやスライド照合ミス)が大きな問題になっています。また、多拠点間での標本共有についても物理的な制約やコストが課題です。このような状況を打破するために「NeXT-PaTH」は開発されました。
システムの特長
1. 一貫管理システム
検体受付から報告書の発行まで、全プロセスをデジタルで統合管理します。これにより、業務の効率が大幅に向上します。
2. WSI(Whole Slide Image)対応
標本をデジタルスライド化することに完全に対応し、標本の共有や保存を簡単に行えるようになります。
3. 多拠点・遠隔診断
地域を超えた質の高い診断が可能で、専門医の知見を活かすことができます。これにより、地域医療の格差を縮小できます。
4. 高度なセキュリティ
TLS1.3暗号化や専用VPN、データセンターの冗長構成を採用し、日本の医療情報ガイドラインに準拠したセキュリティを提供しています。
5. AI支援機能(オプション)
異型細胞の検出アシストや免疫染色マーカーの自動評価、ダブルチェックの補助など、最新のAI技術による診断支援機能がオプションとして用意されています。
カスタマイズの事例
- - 報告書フォーマットの作成: 各施設専用のロゴや配色を反映した報告書フォーマットが提供され、院内の統一感を確保します。
- - 独自の統計帳票の追加: 診療料別や検査種別での自動生成された統計データをもとに経営を分析することができます。
- - 外部システムとの連携: 電子カルテや検査情報システム、検査予約システムとシームレスに連携することが可能です。
サポート体制
デジタル・ウント・メアは次の5本柱でサポートを提供します。
1.
担当者による継続サポート: 導入から運用まで一貫してサポートする担当者がつきます。
2.
機能追加・アップデート: 診療報酬改定や法改正に柔軟に対応。
3.
定期点検・リモート監視: システムの監視を常時行い、トラブルを未然に防ぎます。
4.
セキュリティパッチ対応: 脆弱性が見つかった場合には、迅速に修正を行います。
5.
バックアップ・リストア支援: 災害や障害時に迅速な復旧をサポートします。
会社概要
株式会社デジタル・ウント・メア
- - 本社所在地: 秋田県横手市朝倉町6-20
- - 代表者: 岡部えり子
- - 事業内容: システム、アプリケーション開発、ネットワーク構築、保守運用
- - 公式サイト: デジタル・ウント・メア
- - NeXT-PaTHサイト: NeXT-PaTH
「NeXT-PaTH」は、今後の医療のあり方に革新をもたらすことが期待されています。標本の取り扱いや診断業務の改善を通じて、医療従事者の負担軽減と患者への質の高い医療提供の実現に寄与するでしょう。