ヘデラ・ハッシュグラフの新たな一歩
エンタープライズ向けに設計された分散型台帳技術、ヘデラ・ハッシュグラフが新たに9月16日にメインネットベータ版のオープンアクセスを開始すると発表しました。この発表により、開発者たちは自由にDapps(分散型アプリケーション)を開発することができるようになります。
ヘデラ・ハッシュグラフの概略
ヘデラ・ハッシュグラフは、データを中央で管理せずに分散して記録することを可能にする技術です。この分散型台帳は、信頼性が高く、セキュリティにも優れています。同社はまたミラーノード(読み込み専用ノード)のソースコードをオープンソースとして公開しました。これにより、ミラーノード所有者はネットワーク上の取引を自由に参照し、データの保存方法を自分で選ぶことができます。
CEOマンス・ハーモン氏のコメント
ヘデラ・ハッシュグラフのCEO、マンス・ハーモン氏は、「ヘデラ上にはすでに数百の分散型アプリケーションが構築されています。新たな開発者がこのエコシステムに参加できることを嬉しく思う」とコメントしています。オープンアクセスがもたらす新たな機会について期待を寄せています。
現在のヘデラのネットワークと今後の展望
現時点では、ヘデラは「許可型」のネットワークです。これにより、特定の組織のみが同意形成に参加し、ネットワークを運営します。ノードの権限はHBARコインの所有割合によって決まります。この構造は、ネットワークの安定性とセキュリティを維持する上で重要な役割を果たしています。ヘデラが完全な「非許可型」へ移行するためには、慎重なHBARコインの流通戦略が必要です。これにより、コインの集中的な保有が防止され、安定したネットワークの運営が可能になります。
ヘデラのサービス
ヘデラは、オープンアクセスの開始に伴い、以下の3つのサービスを提供予定です。
1.
仮想通貨(秒速1万取引に制限)
2.
スマートコントラクト(秒速10取引に制限)
3.
ファイルサービス(秒速10取引に制限)
これらのサービスは、2019年後半から徐々に速度が向上する予定であり、ユーザーにより良い体験が提供されるでしょう。
バーチャルイベントの開催
この新たなマイルストーンを記録するために、9月17日(火)の08:00(16日19:00ET)からバーチャルイベントが開催される予定です。興味のある方は、公式サイトで登録が可能です。
詳しく知りたい方へ
ヘデラ・ハッシュグラフの詳細については、公式ウェブサイトやホワイトペーパー、さらには日本語のミニ動画講座なども用意されています。これを通じて、分散型台帳技術の理解を深めてみてはいかがでしょうか。
関連リンク
この新しい技術の動向に目が離せません。エンタープライズからの注目を集めるヘデラ・ハッシュグラフの今後が楽しみです。