広告と消費者の歴史を紐解く「愛と苦情の広告史」展が開催

アドミュージアム東京の企画展「愛と苦情の広告史」

開催概要

公益社団法人日本広告審査機構（JARO）が、2025年4月29日から6月14日まで、アドミュージアム東京（汐留）で「愛と苦情の広告史〜あなたも広告にひとことを〜」の企画展を開催します。この展示は、広告と生活者との関係を深く考察し、未来の広告がどのように進化していくかを模索する貴重な機会です。

広告と生活者の双方向性

広告は多くの人にとって、企業から消費者への一方的なメッセージと捉えられがちですが、実はその背後には生活者からの反響や意見が存在します。JAROは、その重要な「声」を受け止め、記録し続けています。これまでの50年間の広告に関する苦情の記録を、昨年の設立50周年をきっかけに「苦情の50年史」という形で公開しました。

歴史を遡って

本展では、江戸時代や明治時代の広告も取り上げ、広告というものがどのように変化してきたのかを振り返ります。日本の広告の始まりから、テレビCM、インターネット・SNS時代の到来まで、様々なゾーンに分かれた展示が予定されています。各ゾーンはその時代背景に基づき、観覧者に広告の歴史を感じてもらえるように構成されています。

展示内容

- ゾーン1: 日本の広告の始まりを探る
- ゾーン2: 電波の時代におけるテレビの影響
- ゾーン3: JAROが目の当たりにした苦情の50年
- ゾーン4: SNS時代の広告の未来
- ゾーン5: 参加型の広告体験

JAROの取り組み

又、展示の中でも特に注目されるゾーン3では、苦情の50年史を基にした年表を通して、広告に関する苦情の傾向や社会的な出来事が紹介されます。特に、1974年から始まった業界の自主規制の取り組み、テレビCMの苦情の増加、通信サービスのトラブルなど、時代ごとの社会の動きと広告の影響を理解することができます。