未来のファッション体験を描き変える!
2025年、大阪・関西万博に向けて、福井大学が「フクミラ」というプロジェクトを立ち上げ、持続可能なファッション産業の未来を模索しています。このプロジェクトの核には、環境に優しい超臨界流体技術があり、この技術を用いてファッションを再生・再利用する新しいアプローチを提案しています。
フクミラの理念とは?
「フクミラ」には、3つの「フク」が込められています。一つ目は「服の未来」、二つ目は「繊維産地・福井の未来」、そして三つ目は「幸福な世界」です。福井は歴史ある繊維産地でありながら、環境問題に直面しています。今、私たちが目指すのは循環型モデルの構築です。具体的には、服を廃棄するのではなく、何度も生まれ変わらせる仕組みを追求しています。
超臨界流体技術の活用
特に注目すべきは、「超臨界流体染色・脱色技術」です。この革新技術は、水を使わずに染色や脱色を実現するもので、環境負荷を大幅に削減できます。今回の展示会では、この技術を使って、自分の服を脱色し、新しいデザインの服として再生させる体験ができるブースが設置されます。このプロセスを通じて、参加者はファッションの未来や服の持続可能性について考えるきっかけが得られるでしょう。
万博での体験イベント
来る大阪・関西万博2025期間中、具体的には2025年8月14日から19日の6日間、福井大学は「フクミラデザインファクトリー」を出展します。この体験イベントでは、博報堂アイ・スタジオが開発したデジタル技術を駆使して、多様な体験が提供される予定です。自分の着ている服がどのように脱色されて新たな一着として生まれ変わるのか、その瞬間を体感することができます。
環境問題との向き合い
ファッション業界は、環境に多大な影響を与える産業の一つです。最近の調査では、国内で廃棄される衣類が著しく増加していることが明らかになっており、私たち一人ひとりがこの問題に真剣に向き合う必要があります。フクミラプロジェクトは、その道筋を示すものとして期待されています。
万博プレイベント情報
この革新的なプロジェクトのプレイベントは、2025年2月13日(木)から2月16日(日)まで、Tokyo Innovation Base(TIB)で開催されます。多くの参加者が訪れることを期待され、未来を形にする施策を共に考える良い機会となるでしょう。
ぜひ、フクミラデザインファクトリーで未来のファッションを体感し、自分たちの衣服の未来を考えてみてはいかがでしょうか。未来は、私たちの手の中にあるのです。