ABCI 3.0の快挙
2025-06-11 09:22:54

AIの未来を切り拓く「ABCI 3.0」が世界的な評価を獲得

国内随一のAI計算能力を誇るABCI 3.0の成果



2025年1月に一般提供を開始した大規模AIクラウド計算システム「ABCI 3.0」が、2025年6月10日に発表されたAI計算能力を示すスパコン性能ランキングHPL-MxPで、見事に世界4位、国内1位という評価を受けました。この結果は、独・ハンブルクで開催された国際会議「ISC HIGH PERFORMANCE」にて発表され、その潜在能力を広く知らしめることとなりました。

ABCI 3.0は、単に計算能力のランキングに留まらず、従来不可能だった規模の大規模言語モデルや実世界データを用いた基盤モデルの開発、さらにはそれらを組み合わせたマルチモーダルAIの創出を可能とする、最先端のAI技術開発環境を提供しています。これにより、日本国内での生成AI開発能力が飛躍的に向上し、産業の競争力強化にも貢献することが期待されます。

ABIC 3.0の技術的優位性



ABCI 3.0では、計算性能を従来比で約7倍向上させるべく、最新の高性能・省電力GPU「NVIDIA H200 SXM5」を搭載したサーバーを766台導入しています。これにより、2.3628エクサフロップスという演算性能を記録し、HPL-MxPベンチマークにおいては世界4位、国内1位に位置付けられています。さらに、TOP500ベンチマークでも世界15位、国内2位という評価を得ています。

このような高い性能は、多くの研究者や技術者にとって、具体的な研究課題に取り組む上での貴重な資源となります。ABCI 3.0は、すでに2025年4月以降、60以上の基盤モデルや生成AI、マルチモーダルAIの開発に活用されており、実用的な価値を実証しています。

生成AI開発の重要な支え



ABCI 3.0は、本システムへのアクセスを提供することで、人工知能技術の研究開発の加速を促進します。今後も、基盤モデル、生成AI、マルチモーダルAI等の研究に重点を置き、国内のクラウド事業者とノウハウを共有し、広範な産業界のAIサービス提供を促進するための支援を行っていく予定です。

このプロジェクトは、経済産業省の「生成AIの基盤的な開発力強化」に寄与する重要な施策として位置付けられており、公的機関、学術機関、産業界が連携して新たなAIの発展を目指します。

結論



「ABCI 3.0」の成果は、単なる計算能力の向上を超えて、日本がAI技術の最前線での競争力を発揮するための重要な基盤となります。日本国内での生成AI技術の向上は、さまざまな産業分野におけるイノベーションを推進し、未来の社会を形成する一助となるでしょう。AIがもたらす新たな可能性に期待が高まる中、ABCI 3.0がどのように活用されるか注目です。


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会社情報

会社名
株式会社AIST Solutions
住所
東京都港区西新橋1-1-1日比谷フォートタワー 10F
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