日本のチーズ界の頂点を決定！「Japan Cheese Awards 2024」開催

2024年10月19日と20日の2日間、東京ドームシティプリズムホールにて、国産ナチュラルチーズの品質を競う「Japan Cheese Awards 2024」が開催されました。このイベントには、全国から選りすぐりのチーズが集まり、約4500人もの来場者が訪れる大盛況となりました。特に、過去最多のエントリー数、120の工房から計371品が出品され、国産ナチュラルチーズの魅力が多くの人々に伝えられました。

チーズ界の注目を集める「タカラのタカラ」

今年のグランプリを受賞したのは、北海道の「チーズ工房タカラ」が手掛ける「タカラのタカラ」です。この商品は、工房の象徴的なフラッグシップチーズであり、斎藤愛三氏は「この舞台に立つことを目標にしてきたため、受賞は非常に嬉しい」とコメントしています。また、同氏は製造過程におけるあらゆる要素、つまり大地や牛、微生物、そして関わる人々の循環を意識し、これからも品質の向上に努めていくことを誓っています。

厳正な審査の裏側

「Japan Cheese Awards 2024」の審査は、93名の専門家によって行われました。審査員は「チーズプロフェッショナル」の資格を有し、本アワードのための専門研修を修了しています。厳しい競争の中、タカラのタカラは「加熱圧搾/熟成6か月以上」部門でグランプリに選ばれ、さらには様々な部門で19工房が最優秀賞を獲得しました。

特に注目すべきは、ホエイを活用した新設の「ホエイリコッタ」部門や「ホエイバラエティ」部門でした。これらの部門では、近年積極的にチーズ製造に取り組む工房が新しい可能性を見出し、高い評価を受けました。

過去の受賞工房の姿勢にも注目が集まり、ベテラン生産者がフレッシュな製品を持つ若手に負けない努力を続けている姿が印象的でした。双方が切磋琢磨しながら国産チーズ文化を盛り上げている様子が感じられます。

文化の発展と交流の場

今回のイベントは、国産ナチュラルチーズの魅力を広げ、消費者と生産者の良好な関係を築く貴重な機会となりました。来場者は、約200品のチーズを試食でき、チーズに合うワインや地ビールも楽しむことができました。これは、全国各地の工房が一堂に会する貴重な機会であり、来場者との交流が深まり、チーズ文化がさらに発展することが期待されます。

終わりに

「Japan Cheese Awards 2024」は、国産ナチュラルチーズの品質向上を目指すコンテストとして2014年に始まり、今年で6回目を迎えています。これからも多くの人々に国産チーズの素晴らしさを伝え、チーズ文化のさらなる発展に寄与していく活動が続くことでしょう。チーズの奥深い魅力を楽しむ毎日を私たちも応援していきたいです。

公式ホームページ： Japan Cheese Awards