職人が集まる「しずおか特産品まつり〜秋の市〜」へようこそ
今年の秋、静岡市で「しずおか特産品まつり〜秋の市〜」が9月28日(土)と29日(日)の2日間、青葉シンボルロードにて開催されます。このイベントは、静岡の誇る伝統工芸の職人たちが直接展示・販売を行う貴重な機会です。ここでは、駿河漆器、駿河蒔絵、駿河塗下駄、駿河張下駄といった伝統的な工芸品を体験し、購入することができます。
静岡市の伝統工芸
静岡は江戸時代から、駿府城や浅間神社の建設において全国から集まった名工たちによって、多様な伝統工芸が栄えた地域です。この時代から受け継がれる技術は今日まで続いており、静岡市を代表する伝統工芸品が多数存在します。
駿河漆器
駿河漆器は、漆を使った多様な技法が特徴で、静岡の気候が漆の塗りに適しているため、職人たちは独自の技術を駆使して新しいデザインを生み出しています。
駿河蒔絵
駿河蒔絵は、漆に金や銀、色粉を蒔きつけたデザインが魅力。斬新なデザインが多く、静岡ならではの漆器の魅力を引き立てています。
井川メンパと駿河竹千筋細工
井川メンパは、地元の原材料を使い、農作業をする村民のために作られたお弁当箱で、高い保温性を誇ります。一方、駿河竹千筋細工は、熟練の職人によって丁寧に作られた美しい作品で、竹細工の伝統を感じることができます。
駿河和染
古くからの織物技術を受け継ぎ、江戸時代の影響を受けた駿河和染は、特徴的な色合いと独自のデザインが魅力。静岡の地名にも織物を示す用語が多く残されています。
プラモデルの隆盛
静岡市はプラモデルの生産でも有名で、日本国内のプラモデル出荷額の80%以上を占める「ホビーのまち」として知られています。この背景には、徳川家康の歴史が深く関わっており、彼が築城を行う際に多くの職人が集まったことが起源とされています。戦後には木製模型からプラスチック模型の発展へと繋がり、現在の市を支える要素となっています。
「全国プラモデル選手権大会」の開催
さらに、年末には「全国プラモデル選手権大会」が開催される予定であり、高校生たちが腕を競い合う場となります。参加者は、自分の作品を披露し、技術を高める良い機会です。
「駿府の工房 匠宿」の魅力
静岡市には、伝統工芸を体験できる「駿府の工房 匠宿」があり、ここでは様々な工芸体験が可能です。また、職人たちの技術を学ぶこともできます。この施設での体験は、静岡の文化と歴史を深く理解する助けになります。
このように、「しずおか特産品まつり〜秋の市〜」では、静岡の魅力を存分に体感できるチャンスです。職人たちと直接触れ合い、その技と情熱に触れながら、素晴らしい工芸品を手に入れましょう。