家族につながる安心を提供する緊急連絡先カード
創業129年を誇るセントウェル印刷株式会社が、社会貢献の新たな一歩を踏み出しました。大阪市北区に本社を構える同社は、自社で印刷する名刺の中に「緊急連絡先カード」を無償で同梱するサービスを始めました。このカードは、事故や急病などの緊急時に、救急隊やその場にいる人が迅速に連絡を取るためのものです。
名刺の中に込められた思い
年間50万枚以上出荷している名刺に、このカードを同梱することで、皆が安心して生活できる社会の実現を目指しています。緊急連絡先カードには、家族の氏名や連絡先、血液型、持病、掛かりつけ医の情報が記載でき、万が一の際に役立つ情報を簡潔にまとめています。これは、1分1秒が勝負となる緊急時に、迅速な対応を可能にするための工夫です。
「一生使われないことを祈ります」という心からの願いが込められていますが、もしもの時に役立つ情報を持ち歩くことで、自分や家族の命を守る手助けとなるでしょう。
ペーパーレス時代における紙の価値
デジタル化が進む現代においても、同社は紙媒体の重要性を再認識しています。「紙+企画」で、小さなことでも社会貢献できるのではないかという思いから、生まれたこのサービス。社内のデザイナーやスタッフが議論を重ね、実現に至ったとのことです。社長の中井洋平氏は、新しい企画を考え、商品化することの楽しさを語り、このサービスが社会に役立つことを強調しています。
いつでも持ち歩ける緊急連絡先
このカードは、携帯電話や財布に簡単に入れられるサイズで、実用性も考慮されています。水気にも強く、汗や雨で文字がにじむ心配もなく、安心して持ち歩けるよう工夫されています。利用者が必要な情報を自筆で記入し、すぐに携帯できるよう設計されている点が特徴です。
広がる取り組みと今後の展望
同社は、名刺を発注した際に、必ず1枚の緊急連絡先カードを同梱することで、少しずつこの取り組みを広めていく計画です。また、地域の自治体や病院との協力も視野に入れており、さらに多くの人に届けられるようなサービスの拡大を目指しています。特に、社員や家族向けにオリジナルのデザインを追加できるサービスも提案しているとのこと。これにより、多様なニーズに応えることができ、より多くの人に安心を提供できます。
お客様とともに作り上げる未来
セントウェル印刷株式会社は、今後も社会貢献の要素を取り入れた商品開発を進めていく方針です。印刷業界の老舗としての技術力を活かし、社会のニーズに応じた柔軟な対応を忘れず、世の中に貢献することへの期待が高まるばかりです。彼らの取り組みが、安心で安全な社会の実現に寄与することを願ってやみません。