CULTAが農林水産省の技術実証事業に採択
株式会社CULTA(本社:東京都小金井市、代表取締役CEO:野秋 収平)が、農林水産省の「令和7年度補正予算スタートアップ大規模技術実証支援事業」に選ばれました。この事業を通じて、CULTAは独自の品種開発プロセスの実証を行い、商用化を目指した高速育種技術の確立を図ります。
背景
昨今、気候変動や世界情勢の影響により、農業は深刻な課題に直面しています。従来の農業手法では、異常気象のため従来通りの栽培が難しくなり、持続可能な農業の実現が迫られています。特に気候変動に適応した農産物の開発は急務で、それに向けた革新的なアプローチが求められています。
従来型の交配育種では、有望な品種を選抜するのに多くの時間がかかり、通常10年から20年も要することがあります。また、ゲノム編集技術は、収量や耐暑性などの量的形質を持つ品種を作ることが難しいため、新しい取り組みが必要です。これらの問題に対処するために、各地域の気候に合った新品種の迅速な開発が求められています。
CULTAの実証概要
CULTAは、ゲノム編集や遺伝子組換えではなく、従来の交配による育種に焦点を当てています。栽培環境や表現型(フェノタイプ)、遺伝子型(ジェノタイプ)を組み合わせたデータベースを基に、育種AIモデルを構築しています。このモデルは、植物工場という人工環境施設と組み合わせることで「スマート高速育種」プロセスを開発しました。この先進的なアプローチにより、品種開発のスピードと精度を大幅に向上させることが可能になります。
本事業では、この高速育種プロセスの大規模実証を行い、CULTAの品種開発へとつなげ、技術を確立して商業化を推進します。
採択事業の詳細
- - 事業名称: 令和7年度補正予算 スタートアップ大規模技術実証支援事業
- - 採択公表日: 2026年6月16日
- - 事業期間: 交付決定から2027年2月19日
- - 補助上限額: 3.2億円
この補助金は、CULTAの提案事業に対するもので、交付申請を通じて具体的な額が決定されます。
代表者のコメント
CEOの野秋収平は、今回の採択に対し感謝の意を表しました。「今回の採択は、私たちの技術開発への期待だけでなく、日本の農業構造の転換に向けた社会的意義を認めてもらえた結果として受け止めています。私たちは、2年という短期間で新品種開発を行い、実用化を進めてきました。本事業を通じて、この育種技術をより確律化し、イチゴの品種だけでなく、他の作物へと対象を広げていくつもりです」と述べました。
採用情報と提携者募集
CULTAでは、新たな人材を求めています。育種や画像解析、AI技術などに興味のある方は、ぜひご応募ください。また、独自のイチゴの栽培にご協力いただける提携生産者も募集しています。詳細は公式サイトをご覧ください。
株式会社CULTAについて
CULTAは、「未来の適地適作」により生産者と消費者を幸せにすることを掲げているアグリテックスタートアップです。独自の品種開発プロセスにより、一般的には10年かかるイチゴの新品種開発を2年に短縮しています。2025年には自社開発の第一号品種「CULTA-T3L(SAKURA DROPS)」が実用化され、高温環境に強い特性を持っています。CULTAではパートナー農家と連携し、収穫物を全量買取し、自社販売するモデルを確立。2026年には生産地を国内外に拡大し、プレミアム農作物ブランドの確立を目指しています。
所在地:〒184-0012 東京都小金井市中町2-24-16 農工大・多摩小金井ベンチャーポート303
公式サイト:[公式サイトリンク]