2025年、佐倉市立美術館で特別展示『生誕150年/没後70年 香取秀真の眼』が開催されます。この企画は、香取秀真(1874-1954)の生涯と業績を振り返り、彼の作品を通じて日本の金属工芸の魅力を再発見するものです。
香取秀真の功績
香取秀真は、現代の千葉県印西市で誕生し、幼少期は佐倉の麻賀多神社で育ちました。彼は東京美術学校(現在の東京藝術大学)での学びを経て、鋳金作家としての道を歩み、大正から昭和にかけてその名を広めました。
秀真は、その作品が高く評価され、様々な博覧会での受賞歴もあり、昭和9年には帝室技芸員に任命されました。また、文化勲章を受章するなど、工芸の発展に大きく寄与しました。
展示内容
本展では、香取秀真が注目した古美術品や同時代の作品と共に、彼自身の作品を展示します。展示内容は、秀真の芸術に対する眼差しや古典美の探求の足跡を辿るものとなり、彼の影響を受けた内容が盛り込まれています。古典的な美意識がどのように形成されたのかを知る良い機会となるでしょう。
期間とアクセス
展覧会は2025年1月31日から3月23日までの間、佐倉市立美術館の2階と3階の展示室で行われます。月曜日は休館日ですが、2月24日月曜の祝日は開館し、翌25日火曜日が休館となる点には注意が必要です。
観覧料は一般600円、大学生400円、高校生以下は無料で、事前の予約をすることで前売り料金の割引が受けられます。美術館へは、京成佐倉駅から徒歩8分、またはJR佐倉駅からは徒歩20分の距離にあります。
関連イベント
また、展覧会に関連したイベントとして、ギャラリートークや鋳金を使ったワークショップ、ロビーコンサートなども予定されています。特に、鋳金家によるオリジナル鋳金グッズ制作や香取秀真の作品をモチーフにしたバレンタインのチョコ製作ワークショップは見逃せません。事前申し込みが必要な場合があるため、詳細は同美術館の公式ウェブサイトをチェックしてください。
この展覧会は、香取秀真の業績を再評価し、彼が日本の金属工芸に与えた影響を広く伝える貴重な機会です。この特別な展覧会を通じて、ぜひ一度、香取秀真の世界に触れてみてはいかがでしょうか。