障がい者の活躍促進
2025-11-27 14:30:43

オリィ研究所とくらしアプライアンス社が障がい者の活躍を促進する新実証実験を開始

障がい者雇用の現状と新たな取り組み



日本における障がい者雇用の促進は、近年重要な社会問題としてクローズアップされています。2024年4月から法定雇用率が改定される中、株式会社オリィ研究所とパナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は新たな取り組みとして、障がい者人材による社内インタビューの実証実験をスタートさせました。この取り組みは、雇用率の向上だけでなく、障がい者に対する理解を深めることを目的としています。

現在、日本の障がい者雇用率は上昇傾向にあるものの、法定雇用率に達していない企業は依然高い割合を占めています。特に、障がい者を1人も雇用していない企業は57.6%にも達しています。これは、企業が障がい者雇用に対して十分な理解を持っていないことから도生じる課題です。多くの場合、法定雇用率の達成を優先し、本人のキャリアや適性が無視されるケースが見られます。結果として、障がい者の長期的なキャリア形成が阻まれている現状があります。

実証実験の概要



本実証実験は2025年11月から3か月間にわたって実施され、くらしアプライアンス社が行う社内コミュニケーションの一環として社員紹介記事の作成業務を、障がい者人材が担当します。具体的には、障がい者が社員インタビューを行い、その結果を記事としてまとめる業務に従事します。この取り組みにより、障がい者が実際に業務を行う環境が実現されるのです。

オリィ研究所は、分身ロボットOriHimeやビデオ会議システム、チャットツールなどの技術を活用し、移動が困難な障がい者でも支障なく業務を遂行できる仕組みを整備します。一方、くらしアプライアンス社は取材環境の提供を行い、作成された記事を社内向けに公開、社員からのフィードバックも得ることで社内コミュニケーションを活性化する狙いがあります。

障がい者の成長機会の拡大



今回の実証実験は、障がい者が具体的な業務に関わる貴重な機会となるだけでなく、社内での理解促進にも寄与すると期待されています。この取り組みを通じて、障がい者人材に対する可能性を広げるとともに、実際の働き手としての実力や成果を示すことができる機会が創出されます。

今後、企業の障がい者雇用に対する理解が深まり、様々な活躍フィールドが広がることが期待されます。このような実証実験は、雇用の枠組みを超えた障がい者の活躍の場を創出する一歩となるでしょう。

この取り組みについての詳細は、プレスリリースやオリィ研究所の公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
パナソニックグループ
住所
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121

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