インド市場とWi-Fi革新
2024-03-19 10:10:01
インド市場への進出とWi-Fi技術の革新 〜 GLOBAL NETWORK JAPANの挑戦 〜
インド市場への進出とWi-Fi技術の革新
概要
日本のGLOBAL NETWORK JAPAN株式会社は、インド市場に本格参入し、新たな公衆Wi-Fiサービスの提供を開始しました。2024年1月22日、同社の子会社であるGNA INDIA PVT LTDが、インドの国営通信会社BSNLとの間でPublic Wi-Fi Partners (PWP)契約を締結。この提携により、GNAはBSNLの膨大な通信インフラを活用し、高速で信頼性のあるWi-Fiサービスを提供することが可能になりました。
GNAとBSNLの提携
GNAは、BSNLとの提携を通じて、インドの南部に位置するカルナータカ州の観光地Yana Rocksにおいて、最新のWi-Fi7技術を用いたラジオ波ブロードバンドサービス「Bharat AirFi」の提供を開始しました。このサービスにより、特に僻地や観光地においてアクセスできなかった高速インターネットが可能になります。
CEOのNAGARAJA MUNIDASAPPA氏は、3月8日の取材において「Wi-Fi村」と名付けられたこのプロジェクトは、地域の通信サービスの新しいロールモデルになると強調しました。
市場の動向
インドの通信市場は、2024年には486億1,000万米ドルと推定され、2029年までに761億6,000万米ドルに達する見込みです。特に地方都市では高速なインターネット接続が求められており、GNAの提供するサービスに対する需要は高まっています。
インドのテレデンシティ率は9.40%に達し、ブロードバンドの加入者数は7億8,877万人を超えています。BSNLはこの主要市場において約1億人の顧客を抱えており、GNAはその既存顧客に対して高品質なサービスを提供することで、更なる市場開拓を図っています。
Bharat Projectsと量子暗号技術
GNAは「Bharat Projects」を通じて、日本で開発された量子暗号技術をインド市場に導入する計画を進めています。これは、インド中央銀行が発行するCBDC(中央銀行デジタル通貨)などに利用される予定で、非常に高いセキュリティを提供することを目的としています。
GNAチップは、量子力学に基づいた自然乱数生成を行う技術であり、この技術が様々なデバイスに実装可能です。安全な通信やデータの暗号化、ユーザー認証に関する新しい基準を提供します。
インド市場での展望
GNAは、インド市場での競争力を強化するために、BSNLと協力しながら革新的かつ高度な通信サービスを提供していく考えです。特に、政府の「Digital India」政策に基づき、インフラの拡張を進め、地域貢献の一環として課題解決に取り組んでいます。
さらに、GNAはBharat Smart Walletのような新しいデジタル決済プラットフォームも推進しており、未利用の光ファイバーを活用した無線接続が進むことで、様々な地域でのカバレッジを強化することが期待されています。
まとめ
GLOBAL NETWORK JAPANの取り組みは、インドにおける革新的な通信サービスの整備に寄与し、特に地方都市でのインターネットアクセスの向上に貢献するものです。今後の展開にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
GLOBAL NETWORK JAPAN 株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中区栄1丁目5-8藤田ビル6F
- 電話番号
-
052-212-0505