和歌山県で病児保育予約サービス「あずかるこちゃん」導入開始 - スマホ予約で利用しやすさ向上
2024年11月1日より、和歌山県内の5施設の病児保育室で、病児保育予約サービス「あずかるこちゃん」が導入されました。これにより、保護者はスマホから病児保育室の空き状況を確認し、予約申込ができるようになり、利用のハードルが大幅に下がります。
「あずかるこちゃん」は、株式会社グッドバトンが提供するサービスで、保護者と病児保育室を繋ぐ予約システムです。LINEやウェブから簡単に病児保育室を検索、予約申込ができ、アプリをダウンロードする必要もありません。
和歌山県での導入背景
和歌山県では、病児保育の利用促進と広域化を目指し、ICT化を進める実証事業として「あずかるこちゃん」を導入しました。
グッドバトンが和歌山県で行ったアンケート調査では、8割の人が病児保育のネット予約を希望しており、病児保育室を利用したことがある人の8割が紙申請や電話予約の手続きに課題を感じていることがわかりました。
これらの結果から、病児保育の利用促進には、利便性の高い予約システムが不可欠であることが明らかになったため、「あずかるこちゃん」の導入に至りました。
和歌山県こども未来課からのコメント
和歌山県こども未来課は、病児保育施設の不足と、共働き世帯増加や感染症の変化による病児保育の需要増加を背景に、「あずかるこちゃん」の導入を歓迎しています。
特に、和歌山県のように面積が広く過疎地域が多い地域では、病児保育の広域化は重要な課題であり、「あずかるこちゃん」は、限られた資源を有効活用する上で効果的なツールになると期待されています。
病児保育の現状と「あずかるこちゃん」の役割
グッドバトンが2018年に実施したアンケート調査では、全国の子どもを持つ就労女性の88%が病児保育の利用経験がなく、75%が病児保育について「知らない」もしくは「名前しか知らない」と回答しました。
この調査結果から、病児保育の利用促進には、認知度向上と利用のしやすさ向上が重要であることがわかります。「あずかるこちゃん」は、予約システムの利便性向上だけでなく、病児保育事業自体の認知度向上にも貢献することで、より多くの保護者に利用してもらえることを目指しています。
グッドバトンについて
株式会社グッドバトンは、産婦人科医の園田正樹氏が2017年に設立した会社です。2020年に病児保育事業を支援するサービスとして「あずかるこちゃん」をリリースしました。
「それぞれの子育てを歓迎する社会へ。」をビジョンに掲げ、病児保育事業にとどまらず、「産む」「育てる」そして「育つ」が関わる領域を包括的に支援することを目指しています。