海と山梨のつながり
2024-08-16 15:38:59

山梨の小学生が海とつながる海洋体験学習の新たな試み

山梨の小学生が学ぶ「海と山梨のつながり」



2024年8月の初め、山梨県では独自の海洋体験学習イベントが行われました。この企画は、海がない山梨に住む小学5・6年生に、海と地元とのつながりを実感してもらうことを目的としています。イベントのタイトルは「山梨 海の謎解き調査隊!イワシと山梨の関係を探れ!」であり、参加者たちは山梨と静岡の自然や文化を体験する1泊2日の旅に出かけました。

イベントの背景と目的



この体験は、日本財団が展開する「海と日本プロジェクト」の一環として実施され、小学生たちに次世代に引き継ぐべき海の重要性を理解してもらうことを目的としています。特に、静岡で親しまれるイワシの文化が山梨に与える影響について掘り下げ、海を守るための意識を育むプログラムが用意されていました。

イワシの食文化を探求



参加者たちは、静岡市にある「水谷商店」を訪れ、イワシの加工工程を見学しました。ここでは、大正時代から続くイワシの特産品の製造を行っており、子供たちはイワシの頭を取り、天日干しの様子を見ながら、実際にイワシの削り節を試食する機会も得ました。普段は馴染みの薄いイワシの味わいを体感することで、食文化の多様性を学ぶことができました。

物流の歴史を学ぶ



次に訪れた「蒲原河岸跡」では、江戸時代の物流ルートである富士川舟運について学びました。ここから山梨への年貢米の輸送が行われており、当時の物流の仕組みや苦労を知る重要な体験となりました。

用宗漁港でのシラス学習



続いて、子供たちは用宗漁港を訪れ、シラス漁について詳しく学びました。漁師の話に耳を傾けた参加者たちは、シラスの漁獲量が減少している現状を知り、自然環境を守ることの大切さを感じました。また、実際に水揚げされたシラスを試食し、地域の漁業の実態を学ぶ貴重な経験を積みました。

駿河湾の生態系



東海大学静岡キャンパスでは、講師の髙見宗広博士による駿河湾の生態系についてのレクチャーが行われました。山梨から流れ込む富士川がもたらす栄養が海の生態系にどのように寄与しているのかを学び、また深海魚の標本を通じて海の多様性を実感することができました。

SUP体験と海とのふれあい



活動の最後には、海のアクティビティとしてSUP(スタンドアップパドルボード)を体験しました。ほとんどの子供たちが初挑戦でしたが、練習を経て楽しむことができ、自然の中で体を動かす楽しさを味わいました。

地元の郷土料理と水産物の学び



富士川町歴史文化館「塩の華」では、歴史的な視点から富士川舟運について学び、また「つくたべかん」では郷土料理である「みみ」の作り方を学びました。イワシの出汁を使用した料理を通じて、地元の食文化と海の恵みのつながりを深く理解しました。

環境問題への意識と学びの成果



最終日には気象予報士の講演を通じて、地球温暖化の影響を学び、海を守るために私たちができることについての意識も高まりました。参加者たちは、学んだことを標語にまとめ、今後の行動指針を考えました。

参加者からの感想



イベント後のアンケートでは、参加した子供たちから「海を守るために自分ができることを学べた」という声や、保護者からは「海の大切さを学んだ」との感想が寄せられました。彼らは次世代への意識向上の一翼を担うことができたはずです。

団体の社会的意義



一般社団法人 海と日本プロジェクトinやまなしは、山梨の人々に海の重要性を伝えるための活動を続けています。このような企画が、次世代の自然や文化に対する理解を深め、持続可能な未来 create につながることを期待します。


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会社情報

会社名
海と日本プロジェクト広報事務局
住所
東京都港区赤坂2-14-4 森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561

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