建築AI開発の新展開
2025-12-02 08:19:43

新潟人工知能研究所が建築図面自動解析AIを共同開発

新潟人工知能研究所が建築業界に革命を



新潟県の【株式会社新潟人工知能研究所】は、建設業界の効率化を目指して、株式会社丸山工務所との共同開発により、建築図面の解析を自動化するAI技術を発表しました。この技術は、従来手作業で行っていた図面解析の工程を大幅に効率化し、業務の生産性を向上させるものです。

従来の課題


建築業界において、PDF図面から寸法を読み取り、壁量や床面積を計算する作業は、専門知識を要し、何時間もかかることがありました。特に図面によるばらつきがあったため、誤った読み取りが人的ミスを引き起こす原因にもなっていました。これにより、プロジェクトの進行が遅れるといった問題が生じていました。

新しい技術の説明


新たに開発されたAI技術では、ユーザーがPDF図面をアップロードし、測定したい範囲を指定するだけで、壁位置や部屋形状、寸法線が自動的に抽出されます。これにより、壁面積や床面積といった数量情報を即座に算出することが可能になりました。主な機能として以下が挙げられます。

  • - 壁位置の自動抽出
  • - 部屋形状の特定
  • - 面積算定(壁・床など)

特許出願中の独自アルゴリズムが活用されており、従来の技術では難しかった境界判定や寸法線の読み取りも実現しています。さらに、高さや単価を入力すると、数量計算が自動で反映。出力データはCSV形式で保存できるため、積算や見積作成に簡単に組み込むことが可能です。特にこの仕組みは、建築業務だけでなく、土木工事における複雑な形状の算定にも適用可能です。

大幅な効果


この技術により、手作業で行われていた図面解析を自動化することで、作業時間を約50%削減できると見込まれています。これは人的ミスを減少させ、業務プロセス全体の効果的な効率化につながります。さらに、現在具体的な定量効果の検証も進行中です。

未来への展望


今後は、積算業務の自動化だけでなく、施工計画書の作成支援機能を追加し、より一貫したサービスを提供することを目指しています。図面解析で得た数量情報をもとに、工程計画や必要資材の整理が自動で行える仕組みを導入することで、建材の配置や施工方法の計画もサポートする予定です。

また、実際の施工現場で使用される形式に基づいて、自動化を実用レベルに引き上げていく方針です。将来的には、図面読解から積算、計画書作成までをシームレスに連携させたワークフローを構築することが目標です。

最後に


新潟人工知能研究所は、デジタル技術を駆使して、様々な業界のニーズに応えるための最適なソリューション提供に全力を尽くします。ただし、AIに完全依存するのではなく、技術者が確認を行うことの重要性も忘れずに応じていく意向を示しています。今後も技術の進化に注目が集まります。

ところで、新潟人工知能研究所とは「人と地域と地球に寄り添うAI」を理念に持ち、AI技術を通じたプロダクト開発や、データ分析を行いながら課題解決のサポートをしています。これからの活動にも引き続き期待が高まります。


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会社情報

会社名
株式会社NSGホールディングス
住所
新潟県新潟市中央区古町通2-495 
電話番号
025-364-7011

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