新たな金融業務向けSaaSサービス「C-NOAH」に期待が高まる
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、金融機関向けの業務アプリケーションとシステム基盤を提供する新サービス「C-NOAH(シー・ノア)」を開始しました。このサービスは、金融業界のニーズに特化した業務向けアプリケーションに加えて、安心・安全なシステム基盤をSaaS形式で提供します。
安全性と業務効率を両立させる
金融機関では、個人情報や取引データを安全に管理するため、FISCガイドラインやPCI DSSなどの厳しいセキュリティ要件が課されています。C-NOAHは、これらの基準に適合したシステムや運用を実現するための強力なプラットフォームです。CTCの豊 富な経験と専門知識を活かし、クライアントは高額な初期費用を抑えることができ、業務の効率化や高度化をスピーディに推進することができます。
利用するアプリケーションの自由度
CTCが独自に開発した与信管理や融資業務向けのアプリケーション群から、クライアントは必要なアプリケーションを選ぶことができます。また、AIを活用した議事録生成機能やチャット機能など、10種類のAIモジュールも完備。これらを利用したカスタマイズや、新たなアプリケーションの開発も行えるため、金融機関に特化した多様なニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
マルチクラウド構造での運用
C-NOAHのシステム基盤は、AWS、Azure、GCPの各クラウドサービスから選択でき、用途に応じて複数のプラットフォームを組み合わせるマルチクラウド構造にも対応。金融グレードのセキュリティや、システム監視、運用管理などの共通サービスを利用することで、運用コストをさらに効率的に抑えることができます。また、クライアント自身がアプリケーションを開発したい場合は、PaaS形式での活用も可能です。
特定業界に特化した生成AIの活用
本サービスでは目的特化型モデル(SSM)という、特定の業界や領域に特化した生成AIを導入しています。このAIを活用することで、データ抽出やリスク分析において、金融機関の業務に即した精度の高い回答が期待できるようになります。さらに、AIエージェントの機能により、最適なSSMを自動的に選択する仕組みを導入。複雑なタスクに対してもフレキシブルに対応し、業務効率を加速させることができます。
今後の展望と展開
CTCは、金融業界向けの堅牢かつスケーラブルなシステムの構築や運用のノウハウを活かし、信用リスク管理やアンチマネーロンダリングなどの重要なアプリケーションの開発を続けていく方針です。また、金融分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の更なる促進を目指します。これにより、金融機関が安全で効率的に業務を遂行するための新たな道筋を提供し続けることでしょう。
このように、C-NOAHは金融機関にとって、革新的でかつ安全な業務の基盤を提供する強力なツールとして、今後さらに注目を集めることが予想されます。