ENEOSが物流拠点化を進め、配送効率を大幅に向上させる実証実験を開始

ENEOSが新たな物流革命を遂げる

ENEOSは、サービスステーション（SS）を物流拠点として活用する新たな取り組みを進めています。株式会社セルフィットと共に、首都圏約200エリアへの実証実験を拡大し、配送の効率化を図る試みです。この実証実験は、2024年に予定される物流業界の課題解決を目指しており、特に「2024年問題」と呼ばれる構造的課題に対する具体的な解決策を提示するために進められています。

サービスステーションを活用した新しい配送ネットワーク

Life Hub Network株式会社という合弁会社を通じて行われるこの取り組みは、ENEOSが展開する12,000カ所のサービスステーションの特性を活かし、配送効率を飛躍的に向上させることが狙いです。この計画では、従来の固定的な物流網とは異なり、柔軟で効率的なロジスティクスを実現するためのクラウドソーシングアプリ「DIAq（ダイヤク）」がキーデバイスとなります。

DIAqを通じて、様々な背景を持つ人々（学生、主婦、自営業者など）が自分の空いた時間を利用して配送業務を行える仕組みとなっています。これにより、ラストマイル配送の戦略的な運用が実現され、地域特性や交通状況に応じて最適なサービスステーションが選定されるのです。

実証実験の詳細と展開計画

このプロジェクトは、現場のニーズに応じたエリア選定を重視し、約200地点の展開予定エリアが既に公開されています。また、DIAqに登録しているドライバーからのフィードバックをもとに、要望の多いエリアから順次運用を開始する予定です。このような実地の声を反映することで、実用的かつ使いやすい物流インフラの構築を目指します。

加えて、この取り組みは環境への配慮も重要な要素です。サービスステーションを物流ハブとして利用することで、各ドライバーの移動距離が最小限に抑えられ、全体の総走行距離を減少させます。結果として、配送の効率が向上し、環境にかかる負担も軽減されることが期待されています。

DIAqの多様な可能性

DIAqは、その柔軟性から配達業務を行いたい多様な人々を受け入れることができるアプリです。ユーザーは、自分のライフスタイルに合わせて自由に働くことが可能です。これにより、持続可能な物流システムの構築にも貢献しています。

未来の都市型インフラを目指して

この先進的な物流拠点化の取り組みは、都市型インフラの新たな形を創出するものです。効率的で環境に優しい配送体制の構築は、今後の物流業界に革新をもたらすでしょう。全ての関係者が協力し合い、現場のサポートを受けながら新たな物流の形を確立していく動きが楽しみです。この物流改革にぜひ、不安を感じている側面や、問題点をお知らせください。皆さんの声がこのプロジェクトの成長に繋がります。