初受賞のジュエリーメゾン「今与」、美の本質を表現した新作を発表
京都を拠点に活動するジュエリーブランド「今与」は、日本ジュエリー協会(JJA)が主催する「JJAジュエリーデザインアワード2025」において、グランプリ・内閣総理大臣賞を受賞する見込みです。この栄えある賞が授与される作品は、最近公開された新作『Black & White』です。このジュエリーは、日本の伝統美を反映した作品として、特に注目されています。
kagayoi『Black & White』の詳細
「kagayoi」は、今与が展開するハイエンドジュエリーブランドであり、今作『Black & White』は京都の東福寺にある龍吟庵庭園からインスピレーションを受けた作品です。設計の中には、日本の美の本質を表す「目に見えないものを観る」というテーマが込められています。作品は、繊細な曲線と立体的な構造により、見る者に深い感銘を与えます。
作品には、黒砂と白砂を用いて龍吟庵の景観を表現しており、その中に宿る日本の精神性が垣間見えます。黒と白は相反する概念、つまり陰と陽、光と影、男と女、さらには天と地を象徴しています。これらの対立する要素が調和し、美しい形として表現されています。このジュエリーが持つ美しさは、見えないものを感じる心から生まれるものであり、そのデザインは心の静けさと豊かな想像力を促進するように意図されています。
授賞式と展示の開催
授賞式は2025年8月27日にジャパンジュエリーフェア(JJF2025)で開催されます。受賞を記念して、ブースでは『Black & White』を展示予定です。この機会は、ジュエリーデザイナーやクラフトマンにとって、技術や創造性を高めるための重要な場となるでしょう。
デザイナーの沢村つか沙氏からは、「今回の『Black & White』は、単なるジュエリーではなく、心の豊かさや社会へのメッセージを込めた作品です。受賞が私たちの想いを理解していただける機会となり、喜んでいただけることが最大の喜びです」とのコメントがありました。
JJAジュエリーデザインアワードについて
「JJAジュエリーデザインアワード」は、1989年に創設された日本を代表するジュエリーデザインコンペティションであり、独創性と美的完成度を評価する場です。受賞作品は、国内外の展示会やメディアで紹介され、デザイナーにとっても重要なキャリア形成につながります。
今回の受賞が、今与にとって新たなステップであると同時に、日本のジュエリーデザインの可能性を広げるきっかけとなることを期待します。ぜひ、会場に足を運び、国産ジュエリーの真髄をご体感ください。