株式会社商船三井、従業員持株会向け特別奨励金制度を導入
株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区)は、従業員の資産形成を支援し、経営への参画意識やエンゲージメントを高めることを目的に、特別奨励金制度を導入することを決定しました。この新しい取り組みは、従業員が当社株式を取得しやすくするための施策であり、持株会を通じて株式の購入を促進するものです。
特別奨励金スキームの概要
今回導入される特別奨励金スキームは、商船三井従業員持株会を通じて、会員に対して特別奨励金を付与する仕組みです。この特別奨励金は、当社の発行する普通株式を取得するための資金として利用されます。
1. スキームの目的
当社は、従業員が会社株式の保有を通じて資産形成を図り、仕事への意欲を高めることを目指しています。今般の取り組みは、この理念をさらに推進し、すべての会員に一人当たり30株相当の特別奨励金を提供するものです。これにより、従業員は株主と企業の中長期的な価値向上に向けた意識を共有できるようになります。
2. スキームの仕組み
このスキームの具体的な流れは次の通りです:
1. 当社グループは持株会の会員に対し、特別奨励金を支給します。
2. 会員は受け取った特別奨励金を持株会に拠出します。
3. 持株会は、会員からの拠出金をまとめて当社株式を市場から購入します。
4. 購入された株式は、持株会の事務を委託している証券会社を通じて会員に配分・管理されます。
このプロセスにより、当社は従業員が容易に株式を取得できる体制を整えています。
3. 今後の展望
特別奨励金は、2025年3月から2026年2月にかけてその付与対象者が、株式取得の基準に沿って決定される予定です。具体的には、当社の従業員が会員であることが条件となります。
持株会の概要は以下のとおりです:
- - 名称:商船三井従業員持株会
- - 所在地:東京都港区虎ノ門二丁目1番1号
- - 理事長:片岡正一
- - 保有株式数:2,003,711株(2024年9月30日時点)
- - 保有比率:0.55%(発行済株式数に対する比率)
4. まとめ
最後に、本スキームは国内の当社グループ会社が対象であり、海外グループにおいても人的資本経営を推進するための施策を検討しています。特別奨励金スキームの導入が当社連結業績に与える影響は小さいとされていますが、従業員の経営参画とエンゲージメントの向上に大きく寄与することが期待されています。商船三井の取り組みが、従業員と会社の関係をより強固にし、持続可能なビジネスへとつながることでしょう。