飯田市が設立した二地域居住推進コンソーシアム
長野県飯田市では、JR東海、SUITEN、Airbnb Japanの3社とともに「二地域居住推進コンソーシアム」を設立しました。この取り組みは、国土交通省による「令和7年度 二地域居住先導的プロジェクト実装事業」に選定され、地域の活性化と持続可能なまちづくりを目指します。
1. コンソーシアム設立の背景
飯田市は、リニア中央新幹線の長野駅(仮称)の開業により都市部とのアクセス向上が期待される地域です。この好機を活かし、地域内外の人々が「共に活動する」場を提供することで、地域資源の再発見と新たな価値の創出を目指しています。地元住民と二地域居住者がともに地域を育む「共創人口」を育成・創出するプラットフォームの構築も重要な目的の一つです。
2. 二地域居住の重要性
国土交通省の調査によると、日本の「関係人口」は約2263万人と見積もられています。しかしコロナ禍の影響で、実際の人数は約230万人減少していました。この状況を受けて、単なる訪問者や支援者に頼るだけではなく、地域に関与し、共に地域づくりに参加する「共創人口」を育てる必要があります。これは地域に新たな活力をもたらす重要な要素と言えるでしょう。
3. コンソーシアムの役割と施策
このコンソーシアムの主な役割には、飯田市がプロジェクトを統括し、二地域居住のための制度を構築することが含まれます。JR東海は、人材と地域を繋げるための共創体制を築き、SUITENは中長期滞在施設である「HIGASA」を整備します。Airbnb Japanは、宿泊事業者とのネットワークづくりに注力します。これにより、地域資源を可視化し、地域住民と都市部からの参加者が共に活動できる場を提供します。
4. キックオフイベントの開催
コンソーシアム設立を記念して2026年7月20日にキックオフイベントを開催予定です。このイベントでは、飯田市や参画企業の代表者によるトークセッションや地域住民を交えた共創ワークショップなどが行われます。地域における活発な対話が促進され、新たなアイデアやプロジェクトの創出が期待されています。
5. HIGASAとは
HIGASAは、「旅から仕事、暮らしまで。」をコンセプトにした交流拠点です。地域の若手や移住者、大工、クリエイターが共同で改修を進めており、コワーキングスペースやサテライトオフィスとして利用されます。観光や仕事、生活の接点を作ることで、地域に対する新たな関心を生み出し、持続可能なコミュニティを育てる役割を担っています。
6. 今後の展望
これから飯田市は、二地域居住推進コンソーシアムを通じて共創人口を増やし、地域資源を再認識していきます。この取り組みは、単に地域の魅力を発信するだけでなく、地域内外の人々が「共に育てる」関係を築くことが目的です。地域の活力を高め、持続可能な発展を遂げるために、今後も努力を重ねていく予定です。
このような取り組みを通じて、飯田市が新たな魅力を持つ地域に成長することが期待されています。