北九州市がアジア初の脱炭素イニシアティブに加盟
北九州市が、国連主導の「24/7 Carbon Free Energy Compact」にアジアの自治体として初めて加入しました。この取り組みは、地域のグリーン産業を活性化させ、持続可能な社会の実現に向けた挑戦の一環です。
北九州市のグリーンインパクト
「北九州グリーンインパクト」は、再生可能エネルギーの利用促進を通じて、市内企業の国際競争力を強化することを目的としています。加盟により、同市は24時間365日、いつでも再生可能エネルギーが利用できるサービスを提供することを目指します。
これは、再生可能エネルギーの導入から得られる新たな価値を創出し、地元企業にとっても大きなメリットとなるでしょう。この取り組みは、特に世界的な企業を惹きつける重要な要素となると期待されています。
24/7 Carbon Free Energy Compactの概要
「24/7 Carbon Free Energy Compact」は、2021年9月に国連が提案したイニシアティブです。このイニシアティブは、蓄電技術などを活用し、脱炭素エネルギーを安定的に利用できる仕組みを構築することを目指しています。現在、165の団体が加盟しており、日本国内では三菱電機やJERAなど7社が名を連ねています。
北九州市の再生可能エネルギーのポテンシャル
北九州市は、再生可能エネルギーの発電量で政令市1位を誇り、バイオマス発電容量も同じく政令市でトップの実績があります。さらには、蓄電技術の活用によって、再生可能エネルギーをさらに効率的に利用できる環境が整っています。これらを基に、今後は24/7CFE対応型の電力メニューの開発を加速させる方針です。
具体的には、令和6年度中に地域企業の電力ニーズを把握するための調査を行い、令和8年度には北九州パワーとの協力のもと、24/7CFE対応型の電力メニューを正式に提供開始する計画です。
北九州市の未来への道
この取り組みにより、北九州市はさらなる地域の活性化と企業の競争力強化に貢献することを目指しています。グローバルな環境問題への対応を進める中、地域の資源を活かした持続可能なエネルギーの利用促進は、未来の北九州市の発展に繋がるでしょう。
今後の動きが楽しみです。サステナブルなエネルギー利用の模範となる北九州市に、ぜひ注目したいところです。