自動運転の未来
2025-12-22 09:57:43
東海クラリオンとJAXAが自動運転の新たな可能性を探る共創プロジェクト
東海クラリオンとJAXAの新たな挑戦
後のせ自動運転システム「YADOCAR-iドライブ」を運営する東海クラリオン株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協力により、新たな自動運転技術の可能性を探るプロジェクトを進めています。これまでの研究の成果を活かし、高精度測位技術「MADOCA-PPP」を導入した実証テストの様子が、JAXA公式YouTubeチャンネルで公開されました。
プロジェクトの背景
この共創プロジェクトは、2023年6月から始まり、YADOCAR-iドライブにMADOCA-PPP技術を組み合わせることで、測位精度の向上と高速化を実証することが目的です。自動運転車両の普及には、正確な位置情報が欠かせません。特に、地域の移動課題や観光周遊を解決するためには、ユーザーが利用しやすい自動運転技術の実現が必要です。
JAXAは、MADOCA-PPPを社会実装に向けて進める際、実際のユーザー環境に近い条件での検証を重視しています。そのため、YADOCAR-iドライブは、自動運転ユースケースに適した検証基盤として、今回の取り組みにおいて非常に重要な役割を果たしています。
実証テストの内容
公開された動画には、JAXA筑波宇宙センター内でのテストの様子が映し出されています。このテストでは、準天頂衛星システム「みちびき」を活用し、MADOCA-PPPが提供する高精度の測位補強サービスを活かしています。動画では、同サービスを利用したユーザー測位用ソフトウェア「MALIB」の概要や、全体の運用フローも紹介されており、視覚的にそのすごさを体験できます。
YADOCAR-iドライブの意義
YADOCAR-iドライブは後付け可能な自動運転システムとして設計されています。具体的には、低速EVなどへの導入を視野に入れており、地域交通の向上を目指しています。特に「ラストワンマイル」や「観光周遊」など、地域における様々な移動のニーズに応える技術として位置付けられています。これにより、日常生活の中での安全かつ便利な移動が実現可能となります。
MADOCA-PPPとMALIBの連携
「MADOCA-PPP」は、GNSSの補強情報を用いて高精度測位を実現するシステムです。この技術により、従来の測位精度を大幅に向上させることが期待されています。特に、MALIBというユーザー測位ソフトウェアは、補正情報をベースにして高精度の単独測位を行うもので、これを自動運転ユースケースに適用することで利便性を高めることが目指されています。
共創の未来
今回の取り組みは、JAXAの共創プログラム「J-SPARC」とも関連しています。このプログラムは、事業化の意思を持つ民間企業と連携し、新たなビジネスアイデアを迅速に形にしていくことを目的としています。東海クラリオンとしては、円滑な自動運転の社会実装を進めるとともに、より安全で再現性の高い運用方法を追求していきます。
以上のように、東海クラリオンとJAXAの共創による自動運転技術の進展は、未来の交通システムに新たな可能性をもたらすでしょう。この技術の実用化が進むことで、私たちの移動のスタイルが大きく変わることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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東海クラリオン株式会社
- 住所
- 電話番号
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