子どもたちが挑む歴史演劇『沼小ブラックジョーカーズ』の舞台が間近に迫る！

いよいよ本番！子どもたちの歴史演劇

群馬県沼田市の沼田小学校で、特別な演劇プロジェクトが進行中です。このプロジェクトは、劇団アフリカ座とのコラボレーションによって実現し、学校の四年生が主体となって「小松姫伝承隊」と名乗り、小松姫の勇気を演劇で伝えることを目指しています。子どもたちは、自ら演劇を通じて地元歴史を学び、楽しさと理解を両立させるユニークな挑戦を続けています。

プロジェクトの背景

現代の子どもたちにとって、歴史を楽しく学ぶことは重要です。沼田小学校は、かつて沼田城跡に位置しており、校門は小松姫が義父の軍勢を追い返したと言われる歴史的な場所です。しかし、歴史が十分に知られていない現状を打破すべく、学校では「地元の歴史を学ぶ」授業が行われています。この授業の一環として、演劇プロジェクトが立ち上がり、子どもたちはプロの演劇人と一緒に学びながら、創作活動にも取り組んでいます。

プロジェクトの内容

今回の公演は『沼小ブラックジョーカーズ！～戦国時代の沼田小学校にタイムスリップ！？の巻～』として、2025年2月14日に実施されます。子どもたちは、演技やセット制作、小道具の製作、宣伝活動など、全てのプロセスに関わる全員参加型の取り組みをしています。こうした経験は、単に演技の技術だけでなく、協力することの大切さ、責任感を養う素敵な機会となっています。お話の内容は、三人の悪ガキたちが「門の童」と名乗る子供によって戦国時代にタイムスリップし、小松姫の勇気ある行動を目の当たりにするというものです。この物語は、全て子どもたちが自分で考えたものです。

劇団アフリカ座との連携

アフリカ座とのコラボレーションは、このプロジェクトの大きなポイントです。2024年9月に、アフリカ座が沼田小学校で小松姫を題材にした舞台を上演した際、子どもたちが強く影響を受けたことがきっかけとなり、双方の協力関係が生まれました。アフリカ座は、演劇を通じて子どもたちの創造性を引き出し、演技指導を行うことで、個々の可能性を引き出そうとしています。1年以上の練習と準備を経て、ついに本番を迎えるふたつの団体にとって意義深い瞬間です。

地域の応援

この活動は、地域の人々にも多大な期待を寄せられています。入場は無料で、観劇を希望する人は直接学校を訪れることができる仕組みです。地域の人々が一緒に楽しむことのできるプロジェクトが、子どもたちの自信や未来につながっていけることを願っています。また、2016年のオタク青春コメディ演劇の再演『時をかけるニート』など、今後のアフリカ座の公演も地域とのつながりを大切にした内容で、注目が集まること必至です。

まとめ

『沼小ブラックジョーカーズ』は、地域の歴史や文化を楽しみながら学ぶ素晴らしい機会です。子どもたちが自らの手で描くドラマから、観客も新たな視点を得ることでしょう。演劇という魅力的なコミュニケーションの場を通じて、彼らの未来がますます豊かになることを心から願います。また、地域の皆さんもぜひこの取り組みを応援していただきたいと思います。