スポーツとキャリア教育の融合
高校生が自らの未来について考え、非認知能力を育成するための新たな取り組み、「デュアルキャリアコンソーシアム」(DCC)が注目を集めています。このプロジェクトは、河合塾をはじめとする4社が共同で主催し、12月23日に仙台育英学園高等学校で開催される「キャリアデザイン講義」がその一環です。
非認知能力を意識した講義の実施
この講義は、5月にスタートした「部活動キャリア教育プログラム」の延長線上にあり、高校生に自らの強みや非認知能力を言語化する手助けをします。参加者は、自分の能力や価値を理解し、それを未来のキャリアにどう活かすかを考える機会を得ます。また、講義を通じて自己の価値観に気づくためのゲームなど、学生が楽しみながら真剣に取り組める工夫が凝らされています。
SPLYZA DAYに見る生徒の成長
この活動の一環として、10月1日に行われた「SPLYZA DAY」では、仙台育英学園高校の2年生がチームスポーツを通じて課題発見・解決へ挑みました。午前中に競技を行い、その後映像分析ツール『SPLYZA Teams』を活用してプレー内容を振り返りました。ここでは、学生たちが実際に経験を積みながら議論を重ねて課題を明確にし、改善策を練ることが重要な要素とされました。午後は、グループでのフィードバックセッションを行い、成果を全体でシェアし合いました。生徒の一人は、この活動を通じて「チーム内でのコミュニケーションの大切さを再認識しました」と語っています。
キャリア形成への第一歩
今回のプログラムは、キャリア形成に向けた意識を早期から高め、未来を見据える手助けとなります。高校生たちは、部活動を通じて得たスキルをキャリアに活かす方法を学び、自分の道を見つける手段となることが期待されています。自分の能力を言語化することにより、将来の選択肢を広げる大きな一歩を踏み出せるかもしれません。
ウェブサイトでのさらなる情報提供
デュアルキャリアコンソーシウムは、部活動に励む中高生のキャリアデザイン支援を目的としたウェブサイトも開設しています。ここではプログラムの詳細情報や導入事例が紹介されており、BTECコースの担当教員や参加生徒のコメントも掲載されています。様々な取り組みにより、部活動が生徒の価値や魅力を見える化し、今後の進路選択に役立つ情報を提供していきます。
今回のキャリアデザイン講義を通じて、仙台育英学園高校の生徒がどのように成長し、未来を切り開いていくかが楽しみです。スポーツを通じた新しいキャリア教育の形が、全国の高校生にも広がることを期待しています。