世界22ヶ国の著名作家が集結したアート展の魅力を探る

ポコラート世界展「偶然と、必然と、」の魅力を探る

今年の夏に開催されるポコラート世界展「偶然と、必然と、」は、アーツ千代田 3331にて2021年7月16日から9月5日までの約2ヶ月間にわたって行われます。この展覧会には、世界22ヶ国の50名以上の作品が集結します。特に注目は240点余りの多彩な作品が一堂に展示されること。この特別な体験を通じて、アートが持つ力を再発見することができるでしょう。

ポコラートの理念とは？

ポコラートとは「Core+Relation ART」の略称で、障害を持つ人々とそうでない人々が出会い、相互に影響し合う場を指します。この取り組みはアーツ千代田 3331の開館以来続いており、障害者とアーティストたちの間での交流を促進し、多様性を尊重する文化を育んできました。ポコラートは、単なる展示にとどまらず、様々なイベントやワークショップを通じ、参加者同士の創造性を引き出し合う場でもあります。

展覧会の見どころ

今回の展覧会では、アメリカ、イギリス、イタリア、インドネシアなど、22の国から寄せられた作品を展示します。特に注目すべきは、28名の海外作家による日本初公開の創作です。これらの作品は、単に美術の枠を超えた表現が多く、観客にとって新たな視点を提供してくれることでしょう。本展では、アール・ブリュットとアウトサイダー・アートの境を越えるような「生の表現」に出会うことができます。

日本初公開作品の魅力

特に注目されるのが、キューバ出身のカルロス・ハビエル・ガルシア・ウエルゴの作品や、ナミビアのイマニュエル・マペウの独創的な表現です。彼らの作品はそれぞれの文化を反映しつつ、観客にとって驚きと感動をもたらすことでしょう。

「生涯者」への敬意

本展のキュレーターである嘉納礼奈氏は、作品を創り出す「生涯者」たちの意義を強調しています。日本では多くの展覧会が障害を持つ人々の作品にフォーカスを当てている中で、本展では創造性そのものが重視されています。つまり、すべての作家が持つ独自の視点と経験が、彼らの作品に力を与えているのです。

参加情報と注意事項

展覧会は、アーツ千代田 3331のメインギャラリーで行われ、入場料は800円となっています。65歳以上は500円で、さらに中学生以下や千代田区民は無料で入場できます。ただし、新型コロナウイルス感染症対策として、来場者にはマスクの着用や手指の消毒、体温測定への協力が求められます。混雑状況に応じて入場制限が設けられる場合もありますので、事前に情報をチェックすることをおすすめします。