日本のNGO、ミャンマー洪水被害への緊急支援を実施
先月、ミャンマーで発生した大雨による洪水が大きな被害をもたらしました。9月上旬に台風11号から変わった熱帯低気圧が原因で、農地や家屋が浸水し、419人が命を落とすという痛ましい結果となっています。特に影響を受けたのは、首都ネピドーのレウェイ郡。この地域では、母子保健改善活動を行っている特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)が、現地の保健サービスに深刻な影響を与える洪水の現状を受けて、緊急支援を開始しました。
洪水による影響
シッタン川の水位が上昇したことにより、村の家屋や医療施設が浸水しました。特に、一次医療施設であるサブセンターの分娩室は泥水で満たされ、必要な医療サービスを提供できない状況に陥っています。9月16日の情報によれば、ネピドーとバゴーの洪水予測エリアでは、未だに支援が求められています。現地スタッフは、被災状況を確認しながら緊急支援に取り組むとともに、必要な資材を現地の保健当局へ供給しています。
クラウドファンディングの実施
PHJは、被災者への支援を目的にクラウドファンディングを実施しています。目標金額は150万円で、期間は2023年10月9日から11月29日までです。この資金は、洪水被害に遭った地域に井戸の泥水を排出するためのポンプや燃料、衛生用品、清掃用品などに使われます。また、被災地のニーズに応じて、支援内容を柔軟に変更する予定です。このような支援には、事務局の運営費も含まれます。
PHJの関与と展望
PHJの代表、藤野康之氏は、ミャンマーの状況を慎重に見守っています。「私たちは、医療を必要とする人々に寄り添い、最も困難な状況にある人々を支えるために、迅速に行動を起こしました。」と述べています。現地の状況を踏まえた支援活動を推進するため、藤野氏自身が10月15日から25日まで現地入りし、スタッフと共に活動を進めています。国際社会からの支援が届きにくい中、現地のNGOとしてできる限りの支援を届ける努力を続けています。
支援の呼びかけ
被災者に向けた温かいご寄付をお願い申し上げます。私たちPHJは、ミャンマーの人々を支えるために、寄付を通じて救済活動を強化していく所存です。被災地の現状はますます厳しさを増していますが、一緒に立ち上がることで、希望の光を届けることができると信じています。皆さまのご協力を心より期待しております。
詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
ミャンマー洪水緊急支援|農村地の被災者を支え、被災医療施設の復旧へ