広島市南区に新たにオープンする障害者グループホーム『ユルトhuG東雲』は、11月1日の開設に向けて注目を集めています。このプロジェクトは、シューペルブリアン株式会社が策定した「つなぐHIROSHIMA」シリーズの一環として、利用者が社会で自立し、共に挑戦できる環境を提供することを目指しています。
寄り添うのではなく、共に成長するパートナーを目指す
新ブランド「ユルトhuG」は、地域への繋がりを意識し、また利用者の独自性や挑戦を支援する形で設立されました。この施設は、住居だけでなく、コミュニティスペースとしての機能も果たし、利用者や周囲の人々が自然に交流を行える設計となっています。管理者の山本悟は、「利用者の生きる力を引き出すために、共に挑戦意識を持つパートナーでありたい」と語っています。
利用者の“自分らしさ”を引き出す空間
ユルトhuGの設計を手掛けたのは、広島出身の建築家林恭正氏。彼は、リビングとバルコニーに自然なつながりを持たせることで、安らぎを感じられる居住空間を創り出しました。また、小交流エリアも設けられ、無目的に集うことができるスペースは、地域住民とのコミュニケーションを促進します。このような設計は、心地よい交流や信頼関係を育む基盤として機能することが期待されています。
障害者福祉の新たな方向性
厚生労働省が先日発表した調査によれば、障害者の数は年々増加しており、今後の社会における支援体制の重要性が高まっています。そのため、この業界での質を向上させる取り組みは急務とされており、ユルトhuGはその先駆けとして位置付けられています。
「生きづらさ」を共に乗り越える
ユルトとは、遊牧民が住むことを意味する言葉であり、コミュニティの強固な結びつきを象徴しています。ユルトhuGは、利用者一人一人の挑戦を支え、その成長を共に歩む存在でありたいと願っています。また、「ハグ」という言葉を合わせることで、心から温かく寄り添う姿勢も示しています。
確固たる理念のもとに
『ユルトhuG東雲』では、4つのバリューを掲げています。「自分を見つける手助け」「相互尊重の心」「帰れる場所の確保」「快適な空間作り」の実現を目指すことで、利用者は自由に自分らしい生活を送ることができるでしょう。こうして社会での生きづらさを感じている方々が、自分の居場所を見つけ、共に成長し続ける場を提供していくのです。
新たに誕生した障害者支援の形「ユルトhuG東雲」は、地域との共生を図りながら、利用者が自由に生活できる環境を整備し、真の自立支援を実現する場として思いを込めて設立されました。今後の発展に期待が高まります。