環境適応型エネルギーユニット「SAI-KORO」登場
株式会社コメイチとPoC TECH株式会社がタッグを組み、世界初の環境適応型太陽光利活用オフグリッドエネルギーユニット「SAI-KORO」を発表しました。このユニットは、過酷な設置環境でも使えるよう設計されており、自然環境への配慮を徹底した新エネルギーソリューションです。
環境に優しく、自立したエネルギー使用を実現
「SAI-KORO」は、太陽光発電を利用し、沿岸地域や豪雪地帯、高温地域など、様々な条件下でも自立してエネルギーを生むことができる特長があります。このユニットは、40kWhおよび20kWhの二つのモデルがあり、ユーザーの使用条件に応じて最適な選択が可能です。さらに、良好な天候時には約半日でフル充電が可能で、環境に優しいエネルギーの活用が促進されます。
特に、災害時にはフォークリフトで避難場所や電力が失われた地域に運搬することもでき、非常時の備えとしても非常に有用です。更に、AI技術を活かした蓄電池の自動切替え機能により、自然エネルギーの不足時でもスムーズに系統電力に切り替えることが可能です。
特殊環境に対応した設計
設置場所によってカスタムメイドの対応も可能な「SAI-KORO」は、45m/secという風速にも耐えることができ、さらに、最大120cmの積雪にも対応した強靭なデザインです。これにより、今まで設置をあきらめていたような厳しい条件でも活用することができるようになりました。
フラッグシップモデルの展示予定
この革新的なエネルギーユニットのフラッグシップモデルは、青森県下北郡佐井村のカネシチプラスにて展示される予定です。説明イベントも2024年10月頃に実施されることが計画されています。
開発の背景と企業の思い
株式会社コメイチは地域密着型企業として112年の歴史を持ち、地域の持続可能な発展に寄与してきました。2022年のSDGs宣言や2023年には脱炭素先行地域への選出を受け、新たなエネルギーの必要性を認識しこのプロジェクトに取り組みました。
一方のPoC TECHは、再生可能エネルギーの導入を通じて持続可能な社会の実現を目指している企業です。自立型エネルギーユニット「tsu-mu」を展開し、環境問題への取り組みを行なっています。この二つの企業が持つ技術力と情熱が結集し、「SAI-KORO」として形になったのです。
環境への配慮をテーマとしたデザイン
「SAI-KORO」のデザインは、地域の風景に溶け込むことを意識して設計されました。自然との共生をテーマにした工業デザインは、電力源としての印象だけでなく、地域の可能性を広げるために重要な要素となっています。このユニットが、未電化地域に電力を供給することで、より良い生活が実現されることが期待されています。
まとめ
「SAI-KORO」は、私たちの生活をより豊かにし、環境にも優しい未来を作り出すためのキーになる存在です。展示イベントを通じて、多くの方にこの革新的なエネルギーユニットを知っていただき、その可能性を実感してもらいたいと考えています。今後も、持続可能なエネルギーソリューションとしての可能性を広げていく「SAI-KORO」に注目しましょう。