鹿児島食材と新メニュー
2023-02-14 08:38:23
九州の食文化を未来に繋ぐ!福岡の調理師学校生が挑む鹿児島食材の新メニュー開発
九州の食文化を未来に繋ぐ挑戦
福岡市に位置する調理師専門学校で、鹿児島県の特産品を使った新メニュー開発が行われている。このプロジェクトは、県の支援のもと、地域の農畜産物や水産物を学ぶために企画されたもので、未来の飲食業界を担う若いシェフたちが参加している。
鹿児島県の挑戦と魅力
鹿児島県はその豊かな農および水産資源で知られており、「かごしまブランド」として多くの特産品が育成されている。特に、新鮮な畜産品や魚介類の供給は、質と量ともに全国トップクラス。近年は、新幹線を利用した流通システムが整い、都市圏への配送もスムーズになった。その結果、鹿児島の食の魅力が一層輝きを増している。
プロジェクトの始まり
このプロジェクトは、令和4年9月にスタートし、福岡キャリナリー農業・食テクノロジー専門学校の学生たちが中心となっている。彼らは「わっぜか!かごんまをたもいやんせ!」というスローガンのもと、鹿児島の食材を深く理解し、基盤となる理論や実践技術を学ぶことを目的とした。
鹿児島県福岡事務所の協力を得て、食材の生産現場やメニュー開発事例についての講義が行われ、参加者は様々な生産者との関わりを持ちながら新たな料理を創造していく。
新メニュー開発の実践
このプロジェクトでは、学生たちが地域の特産品を使った新しいレシピの開発に取り組んでいる。具体的には、ブランド認定カンパチや黒豚、さつまいもなど多岐にわたる地元食材を利用し、彼らの独自のアイデアを取り入れた料理を考案。
副校長の石川康二氏は、学生たちに高級寿司店で培った技術を伝えながら、彼らが夢を実現できるよう努めている。また、鹿児島の料理研究家たちも指導に参加し、実践的なマーケティングやメニュー戦略の授業を行う。
メニューの選定と審査
プロジェクトの一環として行われた予選会では、学生が考案した多彩なメニューが発表された。これには、黒豚巻きやかごしま茶を使ったチュイルなど、地域の食材を活かした創作料理が並んだ。審査基準としては、デザイン、味覚、企画力、プレゼンテーションが重視され、厳正に評価された。
最終的に、最優秀賞には工藤麻椰さんが提案した「3種類のソースとカンパチのパイ乗せ焼き~お茶のチュイルを添えて」が選ばれました。この料理は、県産食材を活用しただけでなく、見た目にも美しく、食べた人に印象を与えることができた。
今後の展望
これから鹿児島県は、専門家との連携を強化し、県内外の飲食業界に向けて新しいメニューや商品開発を推進していく方針。また、参加した学生たちもこの経験を通じて、食材を活用した新しい価値を見出し、社会に出てからのキャリアをサポートする。
新たな食文化の創造に挑むこのプロジェクト。地域の特産品を使ったメニュー開発がどのように展開されていくのか、今後の活動に注目したい。
会社情報
- 会社名
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有限会社フーディアムトクナガ
- 住所
- 福岡県那珂川市五郎丸3-1-18
- 電話番号
-
092-951-2261