スペースエントリーがJAXAと連携し、宇宙実験システムの開発に着手

スペースエントリーが宇宙開発に新たな一歩

スペースエントリー株式会社は、宇宙航空研究開発機構（JAXA）からの受託を受け、2030年を見据えて「きぼう」自動実験システム（GEMPAK）の開発に取り組むことが発表されました。本プロジェクトへの参画は、宇宙環境における研究や実験の効率化を目指すものであり、特に近年の宇宙開発における自動化技術の発展が強く求められています。

プロジェクトの概要

スペースエントリーは、今後のミッションにおけるクルー作業の最小化を図るため、システムインテグレーションや安全審査対応、システム系・ミッション機器系の開発を担います。この取り組みは、「きぼう」の運用を通じた宇宙産業の更なる発展をも促進する考えです。具体的には、宇宙飛行士が実施する作業を自動化し、効率よく保障された操作環境での実験を可能にします。

なぜ「GEMPAK」が重要なのか

有人宇宙プログラムが進展する中、宇宙環境での効率的な作業がますます求められています。特に、宇宙現場での作業が複雑化する中で、「GEMPAK」はもはや犠牲部分ではなく重要な役割を果たすことが期待されています。JAXAの宇宙環境利用推進センターは、有人宇宙飛行の基盤作りとして、自動実験システムの開発を進めています。

スペースエントリーの役割と展望

スペースエントリーは、遠隔操作を利用した宇宙ロボットの開発に力を入れており、一般の方が宇宙ロボットを体験できる機会を提供することを目指しています。このプロジェクトに参加することで、さらに多角的な開発や実験が行えるようになります。2030年以降には、ISSの枠組みが変わることから、商業活動が拡大する中で、新しい宇宙産業のモデルが求められます。