Senchaへの進化
Ext JS, Inc.がその名をSencha Inc.に改め、jQTouch及びRaphaëlプロジェクトとの合併を正式に発表しました。新社名"Sencha"は、日本語の「煎茶」からインスパイアされたもので、同社が提供するオープンソースやデュアルライセンスの開発ツールとフレームワークの多様性を反映しています。これに伴い、新たな公式ウェブサイトwww.sencha.comも立ち上がり、業務は全て新社名で行われることになります。
CEOのAbraham Elias氏は、Senchaへの名称変更が重要な節目となることを強調し、これまでのエンタープライズ向けJavaScriptフレームワークやモバイル向けAjaxフレームワーク、SVGライブラリを統合し、Web標準によるアプリケーション開発を次のレベルへ引き上げることを目指すと述べました。
Sencha Labsの設立
新たに設立されたSencha Labsは、jQTouchとRaphaëlを含む非商用プロジェクトの支援を行う基盤となります。開発者コミュニティが利用できるコードホスティングサービス上にプロジェクトのレポジトリを公開し、プロジェクトのメンテナに対しては経済的な支援が提供されます。すべてのプロジェクトはMITライセンスのもとで無償提供され、jQTouchやRaphaëlを活用する開発者たちに歓迎されることでしょう。
SenchaのクリエイティブディレクターであるDavid Kaneda氏は、次世代アプリケーションフレームワークを開発することに対して期待を寄せ、オープンソースプロジェクトを続けるための支援に感謝の意を示しました。Sencha Labsのサポートにより、jQTouchの改良や開発者コミュニティへの支援を続けることができるとのことです。
さらに、ソフトウェアアーキテクトであるDmitry Baranovskiy氏は、Senchaでの開発機会を喜び、Webグラフィックス分野の最新技術進化に寄与できることに興奮を感じているとコメントしました。
Senchaの製品群
Senchaは多様な製品を展開しています。
- - Ext JS: デスクトップ向けでリッチなWebアプリケーションを開発するためのツール。
- - Ext GWT: Java開発者向けにGoogle Web Toolkitを活かしてリッチなユーザー体験を提供。
- - Ext Designer: 簡単なマウス操作でユーザーインターフェースを作成可能。
Sencha Labsのプロジェクト一覧
Sencha Labsでは以下のプロジェクトが支援されています。
- - jQTouch: 軽量アニメーションとUIプラグインで携帯端末向けに最適。
- - Raphaël: Web上でベクターグラフィックスアプリケーションを開発するためのSVGライブラリ。
- - Connect: RackとNode.jsを用いた軽量アプリケーションサーバー。
Senchaの所在地
Senchaはアメリカのカリフォルニア州パロアルトにあり、525 University Ave #23, Palo Alto CA 94301に拠点を構えています。電話番号は1-888-SENCHA1です。
Senchaについて
Senchaは、Web標準技術を駆使して驚きのアプリケーションを開発するためのフレームワークを提供する企業です。主要製品であるSencha Ext JSは、クロスブラウザ対応のJavaScriptライブラリであり、高速でカスタマイズ可能なUI部品を数多く備えています。約15万の企業と100万人以上の開発者がSenchaの製品を通じて新たなアプリケーション体験を生み出しています。
Ext Japan, LLCについて
Ext Japan, LLCはSencha製品を日本で普及・活用するために設立されました。今後も製品のライセンス販売、テクニカルサポート、トレーニング及びコンサルティングサービスを提供し続けます。所在地は東京都港区赤坂4-15-1です。
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