株式会社KADOKAWAが贈る『日本の歴史』の軌跡
株式会社KADOKAWA(東京都千代田区)が手掛ける角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』が、刊行から10年を迎え、嬉しいことに累計発行部数は1,000万部を突破しました。このシリーズは、2015年に子どもたちに楽しく、わかりやすく歴史を学べるようにしようという理念のもとで誕生しました。特に、従来のまんが形式の常識を打ち破るような斬新なデザインや内容で、一躍多くの家庭や学校で愛用されることとなったのです。
発売直後からの人気は凄まじく、以来7年にわたり続けて売上第1位をキープしているこの作品群は、まさに教育分野における名作と言えるでしょう。
最新のアップデート情報
10周年を迎えたこの節目に合わせて、『日本の歴史』の1~15巻は最新の歴史研究に基づいてアップデートされました。歴史は、時代の進展とともに新たな研究成果が出てきます。このため、シリーズの監修には5人の学者による見直しが行われ、数百の箇所にわたり内容が修正されることとなったのです。
この監修を担当するのは、東京大学の各大学院から選ばれた著名な研究者たちです。具体的には、次の方々が指導にあたっています。
- - 1~3巻:稲田奈津子(准教授)
- - 4~6巻:高橋慎一朗(教授)
- - 7~9巻:岡美穂子(准教授)
- - 10・11巻:松澤克行(教授)
- - 12~15巻:五百旗頭薫(教授)
これにより、歴史記述の変更や、コマの描写の全面的な見直し、さらにはストーリー展開の調整も行われました。
アップデートの具体例
しっかりとした歴史教育のため、そして現代の研究成果を反映させるための具体的な例もあります。例えば、1巻に関しては、旧版の記述においてジェンダーバランスを見直しました。これまでは、狩猟と採集の役割を男性と女性に固定化する描写が見受けられたのですが、新しい版では男女の区別を無くし、より平等な視点から描写を改めています。
また、10巻では江戸幕府の徳川綱吉の政策「生類憐みの令」の評価を見直しました。以前はその政策をあまり良くないものとして捉えていましたが、近年の研究成果に基づき、尊い生命を重視する取り組みとしての視点が加えられています。
読者への感謝と今後の期待
編集部としては、読者の皆様からの熱烈な支持に深く感謝申し上げます。今回の変更はただの修正ではなく、常に変化し続ける歴史の姿を反映したアップデートです。これまでの『日本の歴史』も決して間違っていたわけではなく、あくまで新たな視点を追加したものと考えています。今後も歴史研究は続き、10年後にはさらに興味深い事実が発見されることでしょう。
記念企画と今後の展望
『日本の歴史』の10周年は、同時に角川まんが学習シリーズ全体の誕生10周年でもあります。この年代を記念して、書店ではさまざまなキャンペーンやフェアも実施中。詳細な情報は特設サイトでご覧いただけます。
書誌情報
- - 作品名: 角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』5大特典つき全16巻 + 別巻5冊セット
- - 監修: 山本博文、五百旗頭薫、岡美穂子
- - 定価: 23,760円(本体21,600円+税)
- - 発売日: 2024年11月7日
- - ページ数: 4,832
- - ISBN: 9784041153680
歴史の教科書として、多くの子どもたちに愛されること間違いなしの『日本の歴史』、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。