Cybersecurity強化技術展開
2016-06-17 13:15:08

日本ダイレックスとOWL社が提携、サイバーセキュリティ強化に向けた一芯一方向通信技術を展開

日本ダイレックス、サイバーセキュリティの新たなソリューションを提供



日本ダイレックス株式会社が、米国のOwl Computing Technologies Inc.と提携し、一芯一方向通信装置「DualDiode」シリーズの販売を開始しました。この新技術は、国内の重要インフラ業者向けに向けて提供され、従来のサイバーセキュリティ対策を一新します。

一方向通信の重要性



現在、ICT社会の進展に伴い、サイバー攻撃のリスクは増大し、特に重要なインフラが外部ネットワークに接続されることは重大なリスクを伴います。物理的にネットワークを隔離すること(エアギャップ)は有効な手段ですが、物理的隔離によって全ての通信が不能になるため、そこに一方向通信の重要性が生じます。DualDiodeは、物理的な盗聴や攻撃を防ぎつつ、必要なデータ交換を可能にするために設計されています。

OWLのDualDiode Technology



この装置は、送信専用の通信カードと受信専用の通信カードを一芯の光ケーブルで接続しており、データは一方向にのみ流れる仕組みです。この構造により、ハードウェアの設計自体がセキュリティを強化し、攻撃者が内部情報にアクセスすることを防げます。

特に、原子力発電所や製造プラントなど、セキュリティが求められる環境に対して、DualDiodeは安全に外部からのモニタリングを可能にします。これにより、業務を妨げることなく、重要データの保護が実現されます。

日本の市場展開



日本では、重要インフラに対するセキュリティ関連のガイドラインが整備されてきており、今後は一方向通信装置が多くの企業に採用されることが予想されます。日本ダイレックスは、国内入札のノウハウとネットワークに関する高い技術力を生かし、迅速な導入を進める方針です。

特に、今後3年間で100システムの出荷を目指し、電力、金融、医療など、幅広い分野においてDualDiodeの導入を推進していく計画です。

OWL社 CEOのコメント



アウル社のCEO、ロナルド・ムラーツ博士は「日本ダイレックスとの提携によって、我々の一方向通信技術を日本の重要インフラに提供できることを」と語っています。この提携により、両社はより高性能で安全なセキュリティソリューションを日本市場に展開できるようになります。

まとめ



このように、DualDiodeは今後の日本におけるサイバーセキュリティの強化において重要な役割を果たすでしょう。情報漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減し、安全なネットワーク環境を構築するための新たな一歩を踏み出したと言えるでしょう。

会社情報

会社名
日本ダイレックス株式会社
住所
東京都千代田区内神田2-5-5ヒューリック大手町北ビル7F
電話番号

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