クリーンルーム管理
2025-06-16 11:04:23

国内研究機関がクリーンルーム管理システム「Gateware」を導入

クリーンルーム入退室管理システム「Gateware」が国内研究機関に導入



有限会社ナカジマコンピューターサービスは、クリーンルームの入退室管理を革新するシステム「Gateware」を発表し、初夏から国内の主要研究機関の先端技術研究所に導入されることとなりました。Gatewareは、従来の「人」を管理するというアプローチから脱却し、作業者が着用するクリーンウェア自体を管理することで、前例のない精密な入退室管理を実現しています。

導入の背景


今回、Gatewareが採用された研究施設は、清浄度が求められる精密な研究を行う国内有数の機関です。この施設では、高い機密性と品質管理が重要であり、セキュリティと安全の確保が急務でした。従来の手動による管理方式では、入力ミスや記録の不一致が発生していました。また、災害時の安全確保の観点からも、より確実なシステムを導入する必要がありました。このような背景から、自動化された高精度の入退室管理システムが求められていたのです。

Gatewareの仕様と機能


Gatewareは、最新のUHF帯電波認識技術を利用し、2メートル以上の長距離での読取を可能にしています。作業者がエアシャワーを通過する際、その入退室を完全に自動で感知し、同時に複数の作業者がいても正確に識別できます。また、特許を取得したアルゴリズムによってタグの読み取り漏れが防がれるため、シフトに合わせた退室データが自動で作成され、無駄な不整合を解消しています。

災害時安全確保機能


強調すべき機能の一つは、災害時の安全確保システムです。クリーンルームは外部から隔てられた環境であるため、作業者の安全を守ることが最重要です。Gatewareは、電源が喪失された場合でも、災害発生前の入室者情報を24時間以上表示し、救助活動に必要な情報を常に提供します。

クリーンウェア管理


さらに、クリーンウェアの使用状況を管理する機能も注目です。各ウェアの使用状況をトラッキングし、自動で計測した着用時間を基に交換時期を管理します。特に、無菌室では滅菌した未着用のクリーンウェアのみを入室の条件とする機能が、環境維持を強力にサポートします。

製造環境に対応


製造環境特有の課題にも対応しています。各クリーンルームの入口と出口にアンテナを設置し、エリアごとの個別管理が可能に。親エリアから子エリアへの移動時には着用時間が自動調整され、一貫した品質管理を実現します。また、複数の警告用ディスプレイを配置し、リアルタイムで必要な情報を作業者に通知することで、作業環境の質を高めます。

導入による効果


Gatewareの導入によって、製造品質と作業者の安全が劇的に改善されました。入退室管理の完全自動化は、人的ミスを排除し、クリーンウェアの品質を厳格に管理します。これにより、製造環境は大幅に向上し、詳しいデータ分析を基にした予防的な品質管理も可能になります。

今後の展望


今回、国内の重要な研究機関での成功は、Gatewareの信頼性とその能力を証明する重要な事例です。特に、人的ミスの排除と災害時の安全確保機能が高く評価され、この導入に至りました。当社はこの実績をもとに、半導体や医薬品製造など、高度なクリーンルーム管理を必要とする分野への拡大を目指します。IoTやAI技術との連携をより進化させ、次世代の品質管理システムとしての開発を推進します。

Gatewareは、クリーンルーム管理の新たなスタンダードを確立するための革新的なソリューションとして、製造業の未来を拓く存在となるでしょう。

製品サイト

会社概要


  • - 社名: 有限会社ナカジマコンピューターサービス
  • - 所在地: 富山県富山市萩原80番地1
  • - 設立: 1988年1月
  • - 代表者: 中島 誠豊
  • - 事業内容: 業務システムの受託開発及び保守、RFIDソリューションの開発・販売
  • - 資本金: 500万円


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会社情報

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有限会社ナカジマコンピューターサービス
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