スタートアップ業界を支える新たな健康支援サービス「The CARE」
株式会社With Midwifeが展開する伴走型従業員支援サービス「The CARE」が、2024年11月1日からシードVCであるジェネシア・ベンチャーズの投資先企業に提供を開始します。この発表は、働く人々の健康と生活の質を向上させるための重要な施策として注目されています。
1. ジェネシア・ベンチャーズの役割
ジェネシア・ベンチャーズは、創業初期のプレシードおよびシード期のスタートアップに特化した独立系ベンチャーキャピタルです。約270億円を運用し、日本や東南アジア、インドのスタートアップに投資している企業で、最近はESG投資方針の策定に努めています。その一環として、従業員が健康に働ける環境整備が重要視されており、「The CARE」の導入はその具体的な施策の一環とされています。
2. 「The CARE」の特徴と内容
「The CARE」は、看護師や助産師、保健師などの専門家が企業の従業員を支援するサービスで、専用アプリを通じて24時間365日、さまざまな健康やライフイベントに関する相談を受け付けます。企業に配属された専属スタッフが、匿名での相談を通じて、従業員とその家族のメンタルヘルスや体調管理、育児、介護の課題解決に取り組んでいます。
また、LINEチャットやテレビ電話を使ったオンライン相談や、研修・ワークショップを通じたウェルネストレーニング、大量の相談データに基づくコンサルティングを提供しています。特に注目すべきは、育休サポートプログラムがあることです。
3. スタートアップ企業の健康課題
スタートアップ業界は、スピードと革新を求められるため、従業員が過密スケジュールや高いストレスレベルにさらされることが多く、健康問題が蔓延しています。特に、精神的な健康への影響が大きく、過労や睡眠不足が常態化している現状があります。
また、業界内でのハラスメント問題も深刻です。匿名相談を提供する「The CARE」は、こうした問題に向き合うための強力なツールとして機能します。スタートアップ企業で働く女性の52%がハラスメントを経験しているという調査結果も示す通り、早急な対策が求められています。これにより、「The CARE」が提供する相談体制や予防策が、企業の健全性を保つ鍵となるでしょう。
4. 投資先企業の今後
ジェネシア・ベンチャーズが「The CARE」を導入することで、スタートアップ企業の生産性向上や従業員満足度の向上、さらには持続可能な成長とイノベーションを促進することが期待されています。この新しいウェルビーイング支援が、スタートアップエコシステム全体の成長を促進することにつながります。従業員が安心して挑戦できる環境を整えることが、未来のスタートアップの成功へとつながるのです。
5. With Midwifeの代表からのメッセージ
株式会社With Midwifeの代表、岸畑聖月氏は、今回のサービス提供開始にあたり、「私たちの目指す未来が一歩ずつ現実のものとなる感覚を強く感じています。多くの従業員が心身の健康や家庭の問題に挑戦している中、私たちが提供する環境が、彼らの力を引き出す助けになると信じています」と述べています。これからのスタートアップ業界が、より健康的で持続可能な成長を遂げるために、注目すべき取り組みと言えるでしょう。